ファブレスだからこそ
「バッファローの流儀」にこだわり抜く。

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  • #開発
  • #開発ストーリー
  • #一致団結

2013年入社

電気電子工学 卒
NAS開発部 (HW開発)

電気電子工学を学びながら、電子工作に熱中した学生時代。就職活動中も電子回路部品を購入するため大須の街へ訪れたが、そこで見かけたのがバッファローの本社だ。それまで業種問わず回路設計の仕事を志望していたが、モノづくり好きの自分の原点を思い出し、自分の手で一つの製品を産み出したいとバッファローを志望した。

部署・仕事紹介

NAS開発部では、主に法人向けのNAS※を開発している。NASとは、ネットワークに接続して使用するストレージのことだ。社内ネットワークなどに接続し、社員共用のファイルサーバやバックアップストレージといった用途に使用される。所属する係では開発においてプロジェクトを統括するリーダーを担当する。

  • NAS|Network Attached Storageの略。

早く、低コストに。
ただ、バッファロー流を
貫くことは譲らない。

「なぜ設計変更の必要があるのか理解できない。設計流用が一番効率が良いはずだ。」
共に開発を進める海外メーカーの技術者からよく言われる言葉だ。同じ技術者同士でも、最初は私たちがこだわるポイントを理解してもらえないことが多い。
スピードが重要な開発現場では、設計を複数ブロックに分割し同時並行で進め、かつ既存モデルなどから設計流用できる部分は活用し、最後につなぎ合わせる手法が一般的だ。しかしブロックごとで評価が完結するため、最終的に製品全体を俯瞰すると無駄が見つかるケースが多い。
効率を重視する彼らの主張は正しい。それでも、私が何故こだわるのか粘り強く説明する。同じ技術者同士、最後には必ず受け入れてくれる。こうした活動の積み重ねが製品のクオリティをつくると、私は信じている。

新製品の開発は戦いの連続だ。

プロジェクトリーダーを担当した法人向けの新型NAS開発。複数の検証をクリアし、リリースを二週間後に控えていたときのことだ。製品の量産準備を進めていた工場から連絡が入り、こう告げられた。
「一部の製品で不具合が出ているのですが、原因が分かりません」
量産直前のテスト工程でシャットダウンしない製品が複数出ている。私はすぐさま、影響を最小限に留める方策立案に集中した。原因究明はもちろん、製品を待っているお客様への対応、マーケティング計画の見直しなど、やるべきことが山積みだった。迷っている暇はない。開発メンバーをまとめ上げ、前に進むための指示を出し始めた。

窮地になるほど発揮される、
バッファローの一致団結力。

不具合が出た製品を集めて検証を始める。ファームウェアが原因か、ハードウェア設計に問題があったのか、使用しているチップの世代差か。可能性を抽出して各部署に検証の指示を出す。すると、電子回路に設置したとある部品の挙動にバラツキがあることが分かった。特定時期に生産された部品にのみトラブルが発生していたのだ。そこからが難しかった。部品メーカーに問い合わせても、世代間の差はないとの答えしか出てこない。プログラム解析などあらゆる手段を講じること二週間。辿り着いたのは、新たな制御部品を搭載することだ。電子回路の設計段階の検証の甘さが原因だった。
それでも、検証に関わった全てのメンバーが解決を喜んでくれた。『一致団結』という言葉を、ここまで実感したのは初めてだった。この経験を生かそうと、私は次の開発に向けて準備を始めている。

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