#159 クリエイティブディレクター・アートディレクター 佐藤 竜馬

重たいデータをスムーズに保存 万が一の紛失にも情報漏洩を防止 おすすめのハードディスクです

第159回目の@Professional Usersはクリエイティブディレクター・アートディレクターの佐藤 竜馬(さとう りゅうま)さん。中卒であること、専門学校に行けなかったことを逆にエネルギーに変えて、デザイン業界でもまれながら猛勉強を開始。今ではそのガッツとセンスが多くのユニークでクールなクリエイティブを生み出しています。そんな佐藤さんもバッファローユーザーのひとり。最近ではバッファローの外付けハードディスク、HD-LX4.0U3Dをクリエイティブの作業で大活躍させているとのこと。早速LAVAが佐藤さんの勤める外苑前にあるPADDLE DESIGN COMPANYを訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ハードウェア暗号機能搭載 USB3.0用 外付けHDD

Creator's Profile

佐藤 竜馬(さとう りゅうま)

PADDLE DESIGN COMPANY
クリエイティブディレクター・アートディレクター
NPO法人FLAG副理事長
http://www.npoflag.com
東京都福生市生まれ。都市デザインなどの基本構想におけるアーバンデザインのコンサルティング、 地域活性化のブランディングを軸にNPO法人FLAGでは、米軍ハウスや旧アメリカンヴィレッジのランドスケープデザインを研究する事業「Dependents Housing ENGINEER SECTION」を柱に、 米軍ハウスをリノベーションしたレストランで開催するバーベキューパーティー「BACKYARD BBQ Milking Party!」や、地域の農家から直接食材を購入できるファーマーズマーケット「GO TO LOCAL MARKETS」などを企画運営を行う。

Interview

サーフィン三昧で中卒だった自分を受け入れてくれた最初の就職先でデザインを猛勉強しました

——佐藤さんがクリエイティブディレクター、アートディレクターになっていった経緯を教えてください。

僕は男兄弟4人の長男で、僕以下外の弟たちはすべて大学院まで行っています。僕はというとサーフィン三昧で毎日遊びほうけていました。高校も8ヶ月でやめました。なので僕は中卒です。でも24歳の時に初めて人生について悩んだんです。このままではやばいと。そこで父に相談しました。父は「デザインの仕事をやればいいじゃん」と言ってくれました。父はグラフィックデザイナーでした。僕は中学しか出ていないし、美術の勉強もしていないから無理だと答えたんです。父は定時制に通いながら勉強をした人です。妹を食べさせるために新聞配達をしながら生活を支えていました。なので学校もろくに行けなかったんです。「お前なんて行けるのに学校に行ってない。頑張ればできるんじゃないのか?」と励ましてくれました。

——いいお父さんですね。正直羨ましい。それでそこで一気に奮起ですか?

はい。ある編集部に勢いよく話をしに行ったら中卒はダメと面接で落ちました。

——あらら。

でも2社目のデザイン事務所の面接でいきなり受かりました。こんな自分でも受け入れてもらえるんだとそこからは猛勉強の日々。入れてもらえたことがなによりも嬉しくてひたすら頑張りましたね。実は自分がサーフィンをやっていたのが優位に働いたんです。

——それは面白そうな話ですね。

会社にサーファーの先輩がいて、その人がすごく仕事ができる人だったんです。なので会社内に「サーファーは仕事ができる」というイメージがあったんです。実はそれで合格できたんです(笑)。

——きっかけはなにより、なんでもスタートできればいいんですよね。その辺も才能でしょう。

でもそこからが大変です。とにかく入ったからには早く仕事ができるようにならないとと思い、先輩デザイナーが捨てたデザインのラフをゴミ箱から拾ってはそれを家に持ち帰り勉強しました。デザイン業界のイロハを3年かけて勉強して徹底的に叩き込みました。でも入ってみてわかったんですが、デザイン事務所って死ぬほど忙しいんです。徹夜なんで当たり前。家に帰れません。その点、広告代理店は自分たちに仕事を振って飲みに行きます。それを見て「自分も広告代理店に行くぞ」と決意(笑)。

——すごい切り替わりですね。

でもやはりここからまた大変なんです。デザイン事務所に3年間いたことで少し傲慢になっている自分がいました。広告代理店を50社ぐらい受けて全部落ちましたね。ようやく地元の埼玉にある広告代理店に入社できました。その理由も面接でしていたネクタイがセンスいいねとなり合格(笑)。スーツはVANだったんですが実は社長がアイビーだったのでそこを気に入ってもらえたんですね。

ロゴやビジョン、コミュニケーションなどの企業のブランディングをメインに手掛けています

——今のところ佐藤さんの未来へのラッキーキーワードはサーフィンとアイビーですね。

その通りです(笑)。でも僕はもともとはデザインをやりたかったので広告代理店に入ってもクリエイターになりたかったんです。しかしいきなり1年半は営業です。いつになったらデザインをやらせてもらえるのかなと思っていたら社内にデザインプランニング部が新しくできて結局そこで10年間、メディアクリエイティブ、デザイン、マーケティングプランといった広告ビジネス全般を勉強させてもらいました。その勉強をしている間に時代はグラフィックからWebサイト等のデジタルの時代に変わりました。いわゆるITバブルが到来です。自分もこのまま紙媒体にいたらいけないと思い、Web制作会社に入社しました。そこではアートディレクターとして働きました。UX(ユーザーエクスペリエンス)といって、ユーザーとしての体験をデザインする仕事を主にしました。ホームページを見たときに画面を通じた体験をユーザーはします。それをUXというのですが、要はユーザーの気持ちになってデザインをすることです。それを全般的に手がけました。この会社には5年間いてその頃から独立したいという気持ちが芽生えてきました。そして独立をしてはみたんですが1年で社長には向かないことに気づき(笑)その後、現在所属するPADDLE DESIGN COMPANYに入社しました。ここの社長が自分と同じ歳で意気投合したんですが、その社長の営業力がものすごく、会社の売り上げは年間で5億ありますがその全てを自分で営業してとってきます。そして人と人をつなげるパワーがまた凄い。僕は同じ歳ですが真似できないです。人としてもビジネスマンとしてもリスペクトしています。そして自分を会社で使ってくれて感謝しています。社長は人のいい部分を見つけてくれる人です。その感謝の想いをいいデザインをすることで返していこうと思っています。ちなみにこのオフィスのデザインは僕がやってるんですよ。

——なるほど。このオフィスは気持ちの良い作業環境だなって思ってたんですよね。素晴らしい。では現在佐藤さんが会社で手がけていることを教えてください。

企業のブランディングがメインです。具体的にいうと企業のロゴマークのアップデート、企業のビジョンの策定、コミュニケーションのデザインコードの見直し、これを総括するとデザインの仕事になります。そしてWebやプロダクトデザイン、映像の仕事にもつながっています。最近では飲食店のプロデュースもしています。レストラン、カフェ、商業施設等のプロデュースです。基本僕はデザイナーなので、デザイン関連の仕事がやはり多いです。現場での人材の教育やオペレーション等に関しては、大きな飲食系の会社に手がけてもらっています。

——では佐藤さんが手がけたクリエイティブをひとつ選んでいただき、そのプロジェクトの始まりから終わりまでのプロセスを教えてください。

わかりました。ある不動産会社のブランディングを手がけた話をしますね。まずその会社からホームページのアップデートの依頼が来ました。スタッフの方たちと色々と話していると新店舗を渋谷と赤坂の方に引っ越すとのことだったので、せっかく引っ越すのであれば仲介事業自体を強化するためのブランディングを提案しました。そして役員の方々にも全体のブランディングを受け入れてもらえるようミーティングを重ねました。不動産のサードウェーブをコンセプトに提案をしていきました。そして全て受け入れてもらえたことで僕らが手がけたのがオフィスのデザイン、コンセプトブックの作成、Webサイト3本の作成。ひとつはブランドサイト、ふたつ目がコーポレートサイト、そして3つ目が物件検索エンジンです。こうしてブランディングを整えた結果、顧客単価を上げることができました。

——なにかを成功させる、再構築させる、その裏には細かいクリエイティブがたくさんあるんですね。僕も勉強になります。これから佐藤さんが手がけていきたいクリエイティブはありますか?

現在京都のホテルの案件を作っていますが、不動産や都市計画にも興味があります。宿泊施設や飲食も総合的に手がけていきたいですね。皆さんがワクワクしてくれるような仕事がしたいです。自分のデザインライフはそこに捧げたいです。

好きとか自分のやりたいという気持ちは不可能を可能にします

——いい言葉です。ではパソコンの話をしましょう。メインで使っているパソコンとソフトを教えてください。

メインはMacのPowerBookで、ソフトはイラストレーターとフォトショップです。パソコンはやはり便利なものです。字が書けない時にも書いてくれるだけでなくキレイに書いてくれますからね。侍で言うところの刀みたいなものですね。

——では現在佐藤さんがお使いのバッファローの外付けハードディスク、HD-LX4.0U3Dについてお聞かせください。

今までは仕事の性質上、グラフィックデザインだとデータが軽かったですね。パソコンのデータ容量を著しく圧迫することはありませんでした。でも今やクリエイティブが現代では空間や音楽、映像とシームレスになってきました。映像のクリエイティブだけでも容量だけで考えれば間違いなくパソコンを圧迫させます。そういった現代のクリエイティブワークの中、ハードディスクはその重たく圧迫したデータをスムーズにしてくれつつ、保存もしてくれます。あとはパソコンが万が一紛失した時に情報漏洩も防げます。そういった意味でもハードディスクは欠かせないアイテムです。特にデータが重いものを扱っているクリエイターにはハードディスクは不可欠です。僕が現在使っているバッファローの外付けハードディスク、HD-LX4.0U3Dは4TBの容量を保存できます。昔から考えたらこの発展は凄まじいですよね。僕もそうですが映像や音楽を手がけているクリエイターにもお勧めのハードディスクです。色はブラックでシンプル。デスク上でも主張がなくすっきりと使えます。僕は以前からバッファロー製品を愛用していますが、バッファローと聞いただけで安心します。ブランディングがしっかりなされていますね。ハードディスクだけでも色々な機種がありますが、ハードディスクと聞いて真っ先に浮かぶのはバッファローです。信頼しています。

——どうもありがとうございます。ブランディングのプロに褒められたのも嬉しいですね。これからもバッファローのハードディスクに佐藤流のクリエイティブをどんどんとストックしていってください。では最後にクリエイティブディレクター、アートディレクターを目指す人たちにメッセージをお願いします。

人はやりたいことや好きなことには自分でも信じられないようなパワーを出します。仕事もそうです。好きとか自分のやりたいという気持ちは不可能を可能にします。中学しか出ていない、アートスクールに行ってないからと思っている人がいたらその考えは取っ払ってください。僕みたいは人間でも仕事ができていますから。どんどんと目指しているものを好きになっていってください。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

ここからは佐藤さんが手がけたクリエイティブの数々をご紹介。本人に説明していただきます。

「SAMAYA HOUSEです。事業用地700坪に、新築で米軍ハウスを再現するプロジェクトで、1970年代当時のA2タイプのハウスです。」

八王子高尾計画、オーガニックベーカリーファクトリー「えん工房」です。 ブランディング、コンセプトデザイン、店舗デザイン、空間デザイン監修、Webサイトデザインを手がけました。写真は、©Koji Fujii /Nacasa&Partners Inc.」

「スモールギャザリングパーティー“POTATO PATRY”のフライヤーと会場の様子です。」

「毎月第2と第4の土日にアウトドアヴィレッジにて開催のファーマーズマーケット “GO TO LOCAL MARKETS”です。」

佐藤さんご愛用のバッファローの外付けハードディスク、HD-LX4.0U3Dです。ハードディスクは圧迫したデータをスムースにしてくれ、なおかつパソコンが万が一紛失した時に情報漏洩も防げると語ってくれた佐藤さん。「僕が現在使っているバッファローの外付けハードディスク、HD-LX4.0U3Dは4TBの容量を保存できます。昔から考えたらこの発展は凄まじいですよね。僕もそうですが映像や音楽を手がけているクリエイターにもお勧めのハードディスクです。」と絶賛してくれました。

自身がデザインしたオフィスで作業をする佐藤さん。やること満載の日々だそうですが、様々なことを吸収するための経験や冒険も忘れないアウトドア派。おのずと海外での仕事も増えているそうです。

何度か佐藤さんとは会っていますが、ちゃんと目を見て長く、熱く話したのは今回が初めてです。しっかりとしたビジョンを持ちつつ、外に目を向けることも忘れずに、ちゃんと勉強もしている個性豊かな分厚い男でした。作品をいくつも見せてもらいましたが、まさにこのクリエイターだからこそ作れるものと納得がいきました。人間性がデザインにも現れているんです。そしてまだまだ経験と勉強を積みたいと話していたので、近い将来、とんでもないものを生み出すかもしれませんね。大いに楽しみです。

Creator's Favorite Foods

佐藤 竜馬の好きな料理 “この一品!”「ハンバーグ・特製デミソース」

佐藤さん曰く、「会社近くにあるハンバーグ専門のレストラン“横浜みなと亭”。ここはランチでよく利用しますが、このオリジナルのデミグラソースを使ったハンバーグランチは絶品です。目玉焼きをトッピングすればさらにお腹は最高潮に満たされるはずです。たまらなくジューシーなハンバーグをみなさまも是非!」

今回登場した商品

ハードウェア暗号機能搭載 USB3.0用 外付けHDD

本商品はデータを自動で暗号化し、データの秘密を守ります。万一、HDDが盗難・紛失してもHDDを解体して解析(サルベージ)できないため安心してお使いいただけます。また本体背面には冷却用のファンが内蔵され、温度の上昇を抑えることにより、HDDをより長持ちさせます。筐体とハードディスクとの間に、防振用のシリコンゴムを設置しており振動により発する音を低減。ハードディスク保存容量が最大1.2倍にアップするファイル転送効率化ソフトウェア「ターボPC EX2」も付属しています。