#152 ウェディングフォトグラファー 斑目 隆広

とにかく感動的に速い!外出先での仕事がストレスフリーになるThunderbolt™対応ポータブルSSD

第152回目の@Professional Usersはウェディングフォトグラファー、斑目 隆広(まだらめ たかひろ)さん。熊本県での写真スタジオでの仕事を経て今や大人気の代官山にある結婚式場「鳳鳴館」でのウェディングフォトグラファーとして多忙な日々を送ります。これまで数多くの幸せ絶頂な記録をカメラに抑え、多くの新郎新婦たちから絶大なる信頼を得ているウェディングにはなくてはならない存在。そんな斑目さんはウェディングの現場でバッファローのポータブルSSD、ミニステーション Thunderbolt™&USB3.0対応SSD HD-PA256TU3Sをご使用とのこと。ブライダルでどうバッファローの機器が役立っているのか?早速LAVAが東京・代官山にある鳳鳴館を訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ミニステーション Thunderbolt™ & USB3.0対応 ポータブルSSD

Creator's Profile

斑目 隆広(まだらめ たかひろ)

1978年、鹿児島県出水市出身。39歳。
幼少より父親の転勤で、鹿児島→福岡→大阪→鹿児島→熊本で育つ。
私立東海大学第二高等学校卒業 私立九州東海大学農学部中退。
中退後は、熊本の中古車販売会社・神奈川の自動車用品店を経て2010年に熊本の写真スタジオ「写真の七光」に就職し現在代官山鳳鳴館内にてブライダルカメラマンとして従事。既婚。4歳の長男ともうすぐ1歳の次男がいる。

Interview

会社のブログの写真担当になったのがカメラに目覚めたきっかけでした

——このインタビューでは初となるクリエイティブ、ウェディングフォトグラファーの斑目隆広さんです。まずは斑目さんがカメラに目覚めていきウェディングフォトグラファーになっていくまでの経緯を教えてください。

自分は幼少の頃から父の仕事の関係上引越しがとても多かったんです。生まれは鹿児島でその後転勤で福岡、そして大阪、その後鹿児島に戻り最後は熊本で落ち着きました。なので移動が多すぎてあまり幼少の頃の記憶がないんです。基本僕は人見知りで、ひとりで砂場で遊ぶような子でしたが、常に引越しで環境が新しくなるのでそうも言ってられず、友達を作るためのコミュニケーションは必死にやっていたと母親はよく言っていました。中学、高校はテニス部。中学1年までいた鹿児島の学校は強豪で、毎回決勝に進むような中学校でした。その後熊本に引っ越してからもテニスは続けましたが、部活が厳しい学校ではなかったのであまり強くはなかったですね。

——ここまでカメラのカの字も出てきませんね(笑)。

あ、はい、まったく(笑)。その後熊本の大学に入学し、バイクの免許を取りバイクで大学に通うんですが、その通学路途中、右を曲がると大学で、まっすぐ進むと阿蘇の山々があります。僕は常にまっすぐ行ってしまう(笑)。

——当然大学は行かない。

はい、中退です(笑)。学校も行かなくなったのでそのまま川崎にあるカー用品のお店に就職しました。オートバックスです。そこで販売の仕事を始めました。

——まだ出てこないね、カメラ。

もうすぐです(笑)。仕事自体はとても楽しく、クレーム対応すら楽しんでやっていました。その時に車やバイクの写真をカッコよく撮りたいと思ったんです。それと当時オートバックスがブログを始めて、そこに載せる写真は僕が任されたんです。

——ついに来たね。

はい。もっともっとカッコよく撮りたいという意識の目覚めから普通のデジカメからキャノンの一眼レフカメラ、EOSデジタルKISS Xを購入しました。当時は休みになるとマウンテンバイクに乗って東京近辺の景色などを撮りに行っていました。この頃から綺麗な景色の写真を残していきたいという写真への決定的な興味が生まれました。26、7歳の時です。

——その後熊本に戻っていますね。

はい、家庭の事情でオートバックスは退社して熊本の実家に戻ったんです。1年間なにもせずニート。アルバイトもしなかったんですが、その時東京にいた頃以上に自転車に乗ってカメラ片手に風景を撮影しに行きました。でもそろそろ仕事をしないといけないと思い求人誌を見ていたら「結婚式の写真を撮りませんか?」というのを発見したんです。ウェディングフォトグラファーの募集です。当然僕はその募集に惹かれすぐに面接に行きました。僕以外にもひとりの女性が募集を見て来ていて結局ふたりとも入社。でも彼女が3ヶ月経っていきなり退社。僕だけが残ったんです。

——おっ、チャンス到来ですね。

そうなんです。そしてその時にふと思ったんです。自分は今まで山と熊本城と車とバイクしか撮っていなかったなって。人を撮ったことがなかったんです。それにカメラの細かい技術的な操作もわかってなかった。人を撮る時は光やストロボを使う、そういうことも初めて知ってさらにぐっと写真の世界に引き込まれていく自分がいました。いかに人を美しく撮るか。あるがままの山を撮るのもいいんですが、人の撮影の場合はその人の良い表情を引き出すのもこちらの仕事なんだなと。自己満足から人が喜んでくれる仕事へ気持ちが動いていったんです。

ウェディングフォトグラファーには和装の技術も必要なんです

——いい話です。プロてしての仕事と自覚に出会えたんだからね。

大きな目覚めでした。

——その「結婚式の写真を撮りませんか?」の会社はどんな会社だったんでしょう。

熊本の結婚式場の中に入っている会社で写真スタジオでした。そこでまずはアシスタントとしてスタートしました。光の当て方、雰囲気作り、クリエイティブな作業ではありましたがこれは接客の仕事でもあるなと気付いたんです。被写体を和ませリラックスさせる重要性もそこでは知りました。

——東京に移ってきたのは?

1年半熊本のスタジオで働きましたがその会社から東京に行って欲しいと連絡がありました。浜松町の結婚式場にカメラマンとして行って欲しいと。そこでメインのカメラマンとして活動を始めました。そこから和装の技術を僕は習得しました。

——和装?それはどうして?

これは結婚式場のメインのカメラマンになるとやらなければならないことなんです。和装の新婦を撮る場合、着付けを自分でも覚え理解しないといけません。和装はただ着れば綺麗な形になるわけではなく、和装、もしくは打掛とも言いますが、着付け師が着せるだけでは綺麗な形にはならないので、それを綺麗な形に整えるのもウェディングフォトグラファーの仕事なんです。

——へー、それは知らなかった。

そうですよね。自分で整え美しい立ち姿をまずは作る。これも我々の重要な仕事です。その後新郎新婦の表情を柔らかくする作業、コミュニケーションに入っていきます。

——浜松町の結婚式場にはどれぐらいいたんですか?

約3年ですね。そこから新しく代官山に「鳳鳴館」という新しい結婚式場ができるのでそこに移って欲しいとのことで、2013年から現在に至るまで、ここ鳳鳴館でメインのウェディングフォトグラファーとして活動をしています。

制約の多いウェディングの撮影の中で被写体のいい表情や笑顔を多く残せるカメラマンになりたい

——結婚式の依頼が入った時のウェディングフォトグラファーが手がける仕事内容を教えてください。

はい。まずは写真撮影の依頼があります。ほとんどのお客様が前撮りをします。結婚式前に事前に撮影を済ませ、式当日はゆっくりと過ごす人が多いですね、撮影の際大切にしている部分は新郎新婦とコミュニケーションをとることです。今僕が持っている写真の技術プラス、いかにお客様とコミュニケーションをとって、いかにお客様のいい表情、柔らかい表情を引き出すかがなによりも大切な作業と言えます。やはり撮られる方は固いですよね。それを柔らかくするために僕の場合は着付け師や美容師、当日結婚式をプロデュースするプランナーも交えて新郎新婦を和ませていきます。「いい写真をありがとうございます」と言われるよりも、「今日は楽しかったです」と言われた方が絶対にいい写真が残ります。新郎新婦にまずは楽しんでもらうことが大事です。式の当日は事前に写真は撮っているので、披露宴や式をみなさんがいかに楽しんでいるかのドキュメントを撮ります。披露宴ではあまりカッコいい写真は撮りません。人が笑っていたり、決してピントが合っていなくてもみなさんが楽しんでいる瞬間をおさえることを意識します。撮影したものは最終的にブックにして後日新郎新婦にお渡しします。結婚式は新郎新婦がどういった式にしたいのかが最も重要です。例えば親のためにしたいのか、友人たちに楽しんでもらいたい式にしたいのか、様々なコンセプトが事前にあるので、そのコンセプトの空気感は常に意識して自分は写真を撮っています。僕は式場では空気でいたい。お客様に意識されては駄目。それが理想です。

——斑目さんが目指す次のウェディングフォトグラファーとしてのステージは?

ウェディングの撮影には限度があります。外にロケに行くにも撮影時間やプロセスも限られます。そこで最高のパフォーマンスを得られるには技術だけでなく被写体のいい表情や笑顔をもっと生み出せることが大事になってきます。そしてそれを多く残せるカメラマンになっていきたいです。そのためにもっともっと技術を向上させていきたと思っています。

——さらなる飛躍を期待しております。ではメインで使っているカメラとパソコンを教えてください。

カメラはCanonのEOS-1DXです。選んだ理由はこれは自分が思うに最もシャッターチャンスを逃さないカメラ。ただあまりに重くて現在腱鞘炎です(笑)。パソコンはメインで使っているのがデスクトップ型のiMac。ノートパソコンがMacBook AirとMacBook Pro。Airが仕事用でProはプライベート用です。実は僕はパソコンで仕事をすることがあまり好きじゃないんです。カメラマンなので目を使います。パソコンも目を使うので正直疲れるんです。でもレタッチやアレンジの作業もパソコンでします。6~7割がパソコンでの仕事になります。自分がまたパソコンがシャットアウトしたりフリーズしたりというのが本当に嫌いで面倒。その都度トラブルシューティングをしたりネットでトラブルを解決する方法をチェックしたりするのも嫌なんです。正直パソコンでストレスを人一倍抱えたくないタイプの人間です。そんな僕ですからバッファローのポータブルSSD、ミニステーション Thunderbolt™&USB3.0対応SSD HD-PA256TU3Sと出会えたのは大きかったですね。ハードディスクって荷物を乗せたスポーツカー。SSDは荷物を乗せられないレーシングカー。なのでめちゃくちゃ速い!(笑)僕向きなんです。SSDはハードディスクよりも転送速度がより速くなったもの。感動的に速い!僕は外にウェディングで撮影をしたデータを持ち出して作業をすることが多いんです。外出先で多くの仕事をします。その時にまず転送速度も含めSSDを使って仕事をすると時間が全くかからず、完全にストレスフリーで作業ができます。僕はとにかく仕事を早く終わらせたいんです。仕事を早く終わらせられれば飲みに行けます。この時間は自分にとってはとても大事なんです。このSSDは256GBと容量は大きい方ですね。ひとつのウェディングの撮影で大体写真に使う容量が20~30GB。そしてこれを最低でも2年間は保存します。パソコン内に入れておくこともできるんですがなにかトラブルがあると困るので、広島と熊本に鳳鳴館を経営する会社があるんですが、その2箇所にサーバーが置いてあってそこにデータは保管してあります。ちなみにそのサーバーもバッファローですよ。基本大事なデータはそのサーバーと大きな外付けハードディスクに保管します。なのでこのSSDはそこに至る経緯の中では作業用ツールとして欠かせないものなんです。ちなみに愛用しているカードリーダーもバッファローのものです。使用しているメモリーカードがコンパクトフラッシュですが、実はバッファローのカードリーダーがどこのブランドよりもエラーが少ないです。たくさん使いましたがブランドによってはカードを入れるところが浅くて中のピンが折れたりするんです。そうすることでデータを失うこともあります。でもバッファローのカードリーダーにはそういった心配が全くありません。これも僕には欠かせないものとなっています。なのでそのカードリーダーを使ってパソコン内にデータを送って作業をして、それをこのポータブルSSD、HD-PA256TU3Sに入れてそれを持って外出先で作業をする。この工程が今や僕のルーティーンのクリエイティブになっています。ノートパソコン、カードリーダー、SSD、僕の必須アイテムです。デザインも僕が使っているMacとの相性が抜群。愛ある写真をやり取りするアイテムとして長く大切に使っていきたいと思っています。

——どうもありがとうございます。さらに愛ある写真を撮り続けてください。では最後に斑目さんのようなウェディングフォトグラファーを目指す人たちにメッセージをお願いします。

自分がこの仕事をスタートさせたのが30歳。正直若いよりも30歳ぐらいの方が結婚適齢期に近い。相手の気持ちがわかってウェディングフォトグラファーとしていい仕事ができるので、若いことにこしたことはありませんが、年をとってから始められることもこの仕事の魅力だと言えます。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

ここからは斑目さんに説明してもらいます。

「旧山手通りに建つ結婚式場、代官山鳳鳴館。大正浪漫がコンセプトです。」

「和装が似合う大階段前にて。白無垢を着た花嫁の凜とした姿を生かすように振り付けています。」

「世田谷にある蘆花恒春園にて。新緑で美しいもみじを生かした日中シンクロ撮影です。」

「鳳鳴館のチャペルにて。花嫁の一瞬見せた表情が素敵でした。」

「当日、挙式の退場シーン。みんなの祝福で素の笑顔を見せてくれます。」

斑目さんによる撮影。さすがにうまい!「いつも使ってるiMacと撮ってみました。」

斑目さんがメインで使用しているCanonのEOS-1DX。本人も腱鞘炎になるほど重いと言っていましたが、持ってみると本当に重い!これを持って4時間、披露宴の写真を撮りまくるそうです。そりゃ腱鞘炎にもなりますね。

斑目さんご愛用のバッファローのポータブルSSD、HD-PA256TU3Sです。「僕は外にウェディングで撮影をしたデータを持ち出して作業をすることが多いんです。外出先で多くの仕事をします。その時にまず転送速度も含めSSDを使って仕事をすると時間が全くかからず、完全にストレスフリーで作業ができます。僕はとにかく仕事を早く終わらせたいんです。」と飲みに行く時間を確保できるこのSSDはもう手放せないと言っていました。そして斑目さんの言う通りMacBook Airともデザインの相性がバッチリですね!

そして、もうひとつ斑目さんが手放せないのがこれ。バッファローのカードリーダー、TurboPC EX対応BSCR22TU3です。他ブランドで起こるエラーがこのカードリーダーでは少ないと話してくれました。

斑目さんの外出セットです。「カードリーダーを使ってパソコン内にデータを送って作業をして、それをこのポータブルSSD、HD-PA256TU3Sに入れて外出先で作業をする。この工程が今や僕のルーティーンのクリエイティブになっています。」

代官山の鳳鳴館にて作業をする斑目さん。あまり好きではないパソコンの作業もこのポータブルSSDを使えばさくっと終われるので大満足とのこと。そして今日も飲みに行くんでしょうね(笑)。

式場で撮影をする斑目さん。凛としています。

実は以前から気になっていた鳳鳴館に入れたことがまずは嬉しかったですね。まさに大正ロマンな美しく品のある館内に心がときめきました。でもここでのメインの撮影を完全に任されている斑目さんは凄いと思います。結婚式の写真って永遠に残るもの。そして何度も見るものですよね。そんなに口には出しませんでしたが、彼はここに至るまでに相当なる努力をしてきたと思います。そしてさらにまた先のステージを見据えています。斑目さん、是非一緒に飲みに行きましょう!

Creator's Favorite Foods

斑目 隆広の好きな料理“この一品!”「アシエンダデルシエロ ハラペーニョフリット」540円

斑目さん曰く、「ここに来るとビールと一緒に必ず頼みます。ハラペーニョの辛味と中に詰まってるチーズの相性が抜群に良く、ビールがどんどんなくなります。僕はトマトとパクチーが嫌いなので、いつも抜いてもらってます。」

今回登場した商品

ミニステーション Thunderbolt™ & USB3.0対応 ポータブルSSD

最新Mac & Windowsに搭載の最速インターフェース“Thunderbolt™”と、高速フラッシュメモリドライブ“SSD”の組み合わせで、シーケンシャルリード360MB/sを超える未体験のスピードを実現。映像・動画など大容量データの読み込みに絶大な効果を発揮。さらにUSB3.0/2.0搭載で、従来のパソコンにも簡単接続。スピードを求めるユーザー必携の超高速デュアルインターフェースドライブです。