#148 イラストレーター 井沢 のぶ子

高品質なメタル感でしかも軽い 黒系でも大人っぽく女性にもおすすめ もう手放せないUSBメモリー

第148回目の@Professional Usersはイラストレーター井沢 のぶ子(いざわ のぶこ)さん。有名ブランドとのコラボレーションワークが多い人気の井沢さん。UNITED ARROWS全店のショーウィンドウに自身のイラストを描く等、そのファッショナブルなイラストが商品をさらに輝かせ、POPなお洒落感を与えてくれます。そんな各ブランドから引っ張りだこの井沢さんがクリエイティブでバッファローのUSBメモリー、RUF3-HKS64GB-DSを使用しているとのこと。早速LAVAが東京・喜多見にある井沢さんの自宅兼仕事場を訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

オートリターン機構搭載 USB3.0対応USBメモリー

Creator's Profile

井沢 のぶ子(いざわ のぶこ)

イラストレーター歴11年
【プロフィール】
1980年 岐阜県生まれ 筑波大学芸術専門学群卒 セツ・モードセミナー卒

おもな仕事歴

アパレル

2007

ウィンドウディスプレイ用パネル 車 / UNITED ARROWS

2009

ディスプレイ用パネル 人物シルエット ELLE オンラインタイアップ / UNITED ARROWS

2009,2010

トートバッグブランドオーダー会 リーフレット・看板 TEMBEA / UNITED ARROWS

2010

ウィンドウガラス全面へのグラフィック BEAUTY & YOUTH / UNITED ARROWS

2010,2012

ウィンドウディスプレイ用グラフィック BEAUTY & YOUTH / UNITED ARROWS

2011

クリスマス用ポスター・リーフレット イラスト / COLLECTORS

2012

水着ブランドオーダー会 リーフレット・看板・Webイラスト Lepidos UNITED ARROWS

2012

Tシャツ販促リーフレット イラスト / COLLECTORS

2014

Tシャツグラフィック・ロゴ / MaxFritz

2015

ノベルティ ハンカチのグラフィック / DIANA

TV

2006

ストーリー紹介イラスト NHK BS「名作平積み大作戦」、BS hi「サイエンスロマン」

2007,2009

題字・キャラクター・スタジオCGセット・オープニングアニメーションのイラスト Eテレ『スペイン語講座』『テレビでスペイン語』

ロゴ

2013

Yokotech ロゴ

2015

GARRRR林道カフェ ロゴ

その他

2009

通信講座Webサイトトップ画像のグラフィック / Benesse 他、雑誌、Web、LINEスタンプ、個展活動およびそのDM等

宣伝会議

第3回オンライン動画コンテストBOVAファイナリスト(367点中38作品)

おもな展示歴

2005

intelligence アートプロジェクト第2弾 / intelligence丸の内・新宿・関西

2006

個展 5th Floor No Elevator /ギャラリーフォレスト 銀座、月光荘ムーンライト展 /月光荘画材店 銀座

2014

個展 Testpiece Master piece /セツ・モードギャラリー 曙橋、TDR ART FAIR(審査員賞) /東京デザイナーズウィーク 明治神宮外苑、個展 オレンジの庭 詩人の食卓 /VIGORE 中目黒

2015

個展 あたらしい12星座 /カフェ・ド・ディアナ・ギャラリー 原宿、個展 PAINT IT POP! /灯屋 岐阜

2016

個展 三人のデヴィッド・ボウイ /KMRD 北烏山、個展 EACH DAY IS YOURS /ホテルアンドレジナンス 六本木

2017

個展 イラストレーター的思考 /多治見市文化会館 岐阜、その他グループ展多数

Interview

小学4年生の時の文集に「絵を描く仕事がしたい」と書きました

——イラストレーターの井沢 のぶ子さんです。ではまず井沢さんがイラストレーターになっていった経緯を教えてください。

絵を描いてなにかしらの仕事をしたいなと初めて思ったのは小学校4年生。その年の文集に「絵を描く仕事をしたい」と書いています。でも絵を描く仕事と言っても曖昧でしたね。漫画家なのかイラストレーターなのか、画家、はたまた図工の先生。よくはわかっていませんでしたがなにか絵に携われればいいなとは思っていたはずです。

——そのまま絵の勉強を始めたんですか?

いえ、中学も高校もバスケ部でした。学校もそれなりに頭のいい学校に進みました。大学受験の時に急に美大に行きたいと言い出したんです。進路をイメージした時に部活か勉強かと改めて考えていたら、「あ、私は絵を描きたいんだ」って思ったんです。でもどうしたらいいだろう?と思い、そこから受験のためのデザインやデッサンの勉強を専門の塾に通いひたすら勉強をしました。

——絵を描きたいと漠然と思った少女時代がそのまま成長したとき、結果どの絵の専門分野を選んだんですか?

目指す学科が視覚伝達デザインでした。本を作ったり印刷物、ポスター、パッケージ、写真、このあたりに興味があったんです。私には姉がふたりいて、親には私にはあまりお金はかけられないと言われ、進学は公立で寮があるところにしなさいと言われいきなり選択肢が狭まります(笑)。となると東京芸大か筑波大。でもどちらも国立なのでひとつしか受けられません。そして私は筑波大を選択してそこをめがけて半年間みっちりと勉強をしました。結果合格して視覚伝達の勉強を始めました。

——実は美大って行ってみたいなと今でも思ってるんだけど、どういう学生たちが周りにいました?

パフォーマンスアートの学生たちが多く、その人たちのノリに私を含めみんな持っていかれてる感じでした。イベントやイラストの展示などを数多くやって、どんどんと外に出てアピールしていこうというノリで、私は学生生活をとてもエンジョイしましたよ。筑波でこもってやっていると本当に陸の孤島から出られない感じになってしまうので、常に外に出て行くように心がけていました。

——イラストを描くということも筑波大に在学中にで極めていった感じですね。

そうですね。ビジュアルコミュニケーションのジャンルの中でのイラスト、それも手描きのイラストを極めたいという目標を持っていました。卒業制作でもイラストを版画にしたとても大きな作品を作りました。

——卒業後は?

ある撮影スタジオに就職しました。それと同時にセツ・モードセミナーというイラストレーターの学校にも入学しました。そこでファッションのイラストレーションを勉強したんです。お洒落なスタイル画、大人っぽい線画を身につけました。そこに2年間通い、より極めたい人のためにあと3年研究科があるのですが、私は研究科に進んだ半年後(研究科在籍中)にセツの職員になりました。

——通っていた学校にそのまま就職するなんてとてもいいことだね。でも撮影スタジオでも働いていたんじゃなかったですか?

実は撮影スタジオの方は私が入って3~4ヶ月で「厳しいからスタジオが今月で終わり」といきなり告げられ(笑)、その後はカフェでアルバイトをしながら単発のイラストの仕事だったり、漫画家の先生のアシスタントもしながらセツ・モードセミナーに通っていたんです。そしてそこのスタッフとして2014年まで働いていました。セツでは先生としても活動していて、ファッションイラストの講座を担当していました。

人の目に自然に飛び込んでくるクリエイティブを手がけて街を美しくしたいですね

——井沢さんが今まで手がけてきたクリエイティブを教えてください。

アパレルショップのショーウィンドウへのイラスト提供、NHKのスペイン語講座のタイトルアニメーション、題字、キャラクターデザイン、女性シューズブランド”DIANA”のノベルティー制作、メンズ雑貨店のリーフレットやポスターの制作、TEMBEAというトートバックのリーフレット制作、あとはカフェ雑誌や健康雑誌の挿絵も数多く手がけています。

——井沢さんが手がけたクリエイティブの中からなにかひとつを選んで、その作品が完成するまでのプロセスを教えてください。

ではアパレルショップのショーウィンドウへのイラスト制作の話をしますね。全国のUNITED ARROWSのショーウィンドウにイラストを描いて欲しいという依頼が来ました。まずARROWSからはその夏のテーマや商材をいただきます。その時のテーマが“Endless Summer Holiday”、そしてショーウィンドウをこう打ち出そうという裏テーマが“Night & Day”でした。昼と夜の見え方を完全に分けたいというリクエストでした。そこからはARROWSのディスプレイ担当者と打ち合わせを繰り返していきます。そして春、夏にUNITED ARROWSで販売される商品をチェックしていきます。その中でも特にテーマになっている服があるので、そういった服からアイデアを練っていきます。ここからがイラストレーターの腕の見せ所です。

——おっ、楽しみ。

まずアイデアのラフスケッチを紙にどんどんと描いていきます。でも問題なのがショーウィンドウは各店舗で形状が違うこと。格子状もあれば渋谷の本店のような高さ6メートルのショーウィンドウもあるんです。なのでひとつにイラストを決められません。これに固定してくださいという指示ができないんです。そこである程度まではこちらで作って、あとのディスプレイに関してはARROWSのディスプレイ担当の方にお任せすることになりました。そして今回のイラストがどう生まれディスプレイに入っていったかというと、ラフで描いていたいくつかのモチーフがそのまま採用され、そこからまた新たに手を加え完成させていきました。採用されたイラストはカッティングシートに印刷されてそれがウィンドウに貼られていきます。ファッション業界でマンスリーで配られている冊子では、このショーウィンドウへのイラストがとても話題になりました。

——やったね。素晴らしい。これから井沢さんが手がけていきたいクリエイティブはありますか?

広告の仕事をもっと増やしたいですね。ポスターや新聞広告のような人の目に自然に飛び込んでくるクリエイティブを手がけていきたいです。それが増えることで街中が美しくなっていくと考えます。

——さすがプロ!どんどんと美しくしていってください。楽しみにしています。ではパソコンの話をしましょう。メインで使用しているパソコンとソフトを教えてください。

メインのパソコンはMac miniで、ソフトはイラストレーターとフォトショップを使用することが圧倒的に多いですね。パソコンを使って仕事をすることは好きです。パソコンも画材の一部、ツールの一部。作品を発信していくことにも大切なものです。

描いたものを人に見せて反応を得ることが重要
人の目に触れていくことが作品作りには大切です

——井沢さんが現在使用しているバッファローのUSBメモリー、RUF3-HKS64GB-DSについてお聞かせください。

私はパソコンで作業していたデータを印刷するときにそのデータをUSBメモリーにコピーして印刷屋さんに持っていきプリントをすることがとても多いんです。その際、フォルダーごとごそっとUSBメモリーにコピーして持っていけるので大変便利です。それが自動的にバックアップにもなるので、USBメモリーは私のクリエイティブにはなくてはならないものだと思っています。そしてこのバッファローのUSBメモリーは容量が64GBもあるんです。以前私が使用していたものは8GB。なのでそれの8本分に相当するのがこのRUF3-HKS64GB-DSです。ハードディスクと比べても、こちらの方が圧倒的に小さく軽いので持ち運びには最適です。そしてこのUSBメモリーはノック式です。以前のものだとフタが付いていて、それを取り外してパソコンに挿入していましたが、それも煩わしかったし、フタを絶対失くしてしまいます(笑)。でもノック式は後ろを押すだけでコネクターが出てきてスムーズに挿すことができます。手がふさがっている時でも片手でパソコンに挿入できるんです。これを考えた人って本当にすごいと思います。特にUSBメモリーをよく使う私にとっては驚くほどに便利です。コピーするスピードも速くて以前よりもコピーで待たされていると感じなくなりました。そして手に持った感じがとても上質な気がします。プラスチック感がなくメタル感。でも軽い。そしてとても大人っぽいデザインで、色は黒系ですが女性にも好まれるデザインになっていると思います。私はこのUSBメモリーを普段は筆箱に入れて持っていきます。もう手放せないアイテムになっていますね。でもこのサイズで64GBなんて今でも信じられません。

——ありがとうございます。井沢さんのクリエイティブにこのUSBメモリーが大活躍し、さらなる素晴らしい作品が生まれることを楽しみにしています。さて、最後に井沢さんのようなイラストレーターになりたい人たちにメッセージをお願いします。

作品も自分もどんどんと外に出ていきましょう。作品を作るのが好きだからイラストレーターになりたいと思うので、それを一歩先に進めるにはまず外に出るということが大切です。描いて完成したものはその瞬間公共物であり、しまっておくものではない。それを人に見せて反応を得る。これが重要なんです。反応がなかったら作品がかわいそう。マイナスな評価でもなんでもいいのです。人の目に触れていくことが作品作りには大切なことです。なのでどんどんと外に出ていってください。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

全国のUNITED ARROWSのショーウィンドウへのイラスト制作の際、まずラフでイラストを描いていった下描き状態のキャラクターたち。でも結構ここから採用になっていったと井沢さんが言っていましたね。

ここからは井沢さんのクリエイティブ作品。彼女自身に解説してもらいます。まずはインタビューでも話してくれたUNITED ARROWSから。「建物のガラス面にゲリラ的に表れたポップガールのイラスト。街の中をキャンバスにしている感じが新しかった。このときの担当の方と最近話したが、「あれは今やっても新しいと思う」と言っていた。この時期街を歩くのが嬉しかった。」

「NHKのスペイン語講座のクリエイティブ。題字、キャラクター、オープニング(30秒程度のアニメーション)、スタジオのセット、イディオムの紹介画面、場面転換のアニメーション、なかなか膨大な量をいろいろ作れた。題字は静止画でももぞもぞ動いてるように、同じ配置の文字列を5枚程度描いてコマ送りにして使用。NHKアートの方が付けてくれたパラパラアニメの動きは、のちに自主制作の動画作品(BOVA出品作など)にも活かしている。ちなみに、この仕事の数年後に自分で描いてずっと気になってたスペインに行った。スペインは住みたい国。」

「持ち手やボディの色を自分好みにオーダーできるトートバッグ”TEMBA"のオーダー会のリーフレット。あくまでも「ぬりえ」のための線。シンプルだからこそ線が命。よそのメーカーとは違う手縫いの風合いが大事ということで、実物を見せていただき描き上げた。参考写真を見ただけではこう描けなかったと思う。」

「女性シューズブランド“DIANA”との仕事。イラストレーターとしてではなくアーティストとして描いて欲しいということでコラボレーションしたハンカチ。テーマや画題はなくファッション画であることだけが条件。何週かに渡り数十枚持参し1作品を選ぶのだが、最終的に2種類のハンカチになった。」

「メンズ雑貨店のクリスマスシーズンのポスター。「キャラクターが欲しい」というオーダーで、当時ポートフォリオサイトに載せていたサンタクロースのイラストを元にそのお店らしいものを身に付けたキャラクターに仕上げた。」

井沢さんご愛用のバッファローのUSBメモリー、RUF3-HKS64GB-DS。まずはこの大きさで64GBという容量の大きさに大満足と言います。そして「コピーも早く以前よりもコピーで待たされていると感じなくなりました。そして手に持った感じがとても上質。プラスチック感がなくメタル感。でも軽い。そしてとても大人っぽいデザインで、色は黒系ですが女性にも好まれるデザインになっていると思います。もう手放せないアイテムになっていますね。」と大絶賛。

これがRUF3-HKS64GB-DSが井沢さんのMac miniに挿入された状態。ノック式の押すところが丸く中央に穴があり、キーホルダーなんかにも手軽につけられますね。持っていることすら忘れてしまうほど小さく軽いのです。

作業中の井沢さん。目の前にはUSBメモリーを持ち運ぶ筆箱も。ここで作られたイラストのデータたちがバッファローのUSBメモリーに入り、印刷され僕たちの目に触れていきます。その工程で役立ってるUSBメモリー。いやあ、良かったです。

実は取材中、井沢さんの作業場にあったDavid Bowieのシルクスクリーンを買ってしいました!素晴らしい作品であり、逆にBowie大ファンでもある僕のところにこの作品が行ってくれて井沢さんも喜んでくれました。彼女の才能はインタビューでも言っていましたが街を美しく変え、常に我々の気分も高揚させてくれるに違いありません。それぐらいのポテンシャルで自身のクリエイティブに向かっている井沢さんをこれからも僕は注目していきたいと思います。

Creator's Favorite Foods

井沢 のぶ子の好きな料理“この一品!”「日本蕎麦丸屋の天ざる」

井沢さん曰く、「自宅のある喜多見駅近くの日本蕎麦丸屋。ここは創業53年以上。近所なので夜に寄って飲んでから締めでお蕎麦をいただきます。これが最高です。人を連れてきても間違いのないお蕎麦屋さんです。夏の暑いげんなりしている時もここで食べます。丸屋はクリエイター系の人にも人気のお蕎麦屋さんです。」

今回登場した商品

オートリターン機構搭載 USB3.0対応USBメモリー

ノック式コネクターを採用したUSB 3.1(Gen 1)/3.0対応USBメモリーです。新型のコントローラーを採用することで高速転送を実現。上部のリング型ノックボタンを押し込むことでノック式ボールペンのようにUSB端子が露出するキャップ不要設計で、キャップの紛失を心配する必要なくお使いいただけます。また、パソコンから抜き取る際に自動的にコネクターが収納される「オートリターン機構」を搭載しています。