#146 アーティスト KIIMAN

ポータブルHDDとして使えてバックアップもとれて持ち運びにも便利 さらに携帯も充電できる優れもの

第146回目の@Professional UsersはアーティストのKIIMAN(キーマン)です。そのパーソナル、独特のセンス、そして生まれ持っての「色」への執着心が他にはない圧倒的なKIIMANワールドを生み出しています。人体、動物、飛行機、植物等のモチーフを使った、それはそれは魅力的なアクセサリーやアート作品が今の時代背景にもマッチして多くのKIIMANファンを魅了しています。そんなKIIMANがクリエイティブで欠かせないものがハードディスクだと言います。現在はバッファローのミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルハードディスク HDW-PDU3-C 2TBをご使用とのこと。早速LAVAが東京、都立大学にあるKIIMANのアトリエを訪れその個性的なクリエイティブについてお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Creator's Profile

KIIMAN(キーマン)

大阪出身・東京在住。2003年より油彩画家として活動。2013年まで大阪を拠点にギャラリーでの展示やパリ・アメリカでのアートフェアに参加。2014年より東京に拠点を移し活動を開始する。 オーダーメイドの悪セサリー作品はもちろん、絵画作品・CDジャケット・DMや名刺デザイン・ブライダル 悪セサリー・アパレル用品等、エンターテインメントにお仕事を活動中。
身に着ける絵画として始めた【悪セサリー】は言葉遊びから始まった、ちょっとした悪戯(いたずら)目的の作品です。
革に描く油彩作品はファッションからアートまで可能な限り形を変え続けます。

フェティシズムから産まれた多種多様なモチーフは今では100種以上あり、2014年に【KIIMAN ART TERMINAL】を構えることで空港内の各エリアで取扱いを分類しました。

検疫所

臓器・骨・人体

免税店

タバコ・お酒・香水・化粧品等の嗜好品

ターミナル

色鮮やかな旅客機やコンコルド・そしてお客様へ快適な旅路をアテンドするCA達がお迎えします。

老若男女・人間・化け物問わず、お客様には心行くまで快適なアートの旅を楽しんで頂けますことを、わたくしKIIMAN含め、従業作品一同 心よりちょっとした悪戯(いたずら)をさせて頂きます。

展示経歴

ART FAIR

08/07

「ART Santa Fe 2008」アメリカ・ニューメキシコ州

08/10

「ART Singapore 2008」シンガポール

10/09

「KOBE ART MARCHE 2010」 神戸ポートピアホテル

11/10

「CHIC ART FAIR2011」 フランス・パリ

13/04

「DDESSIN 13」in Atelier Richelieu フランス・パリ

Exhibition

03/02

「イヌイチ」in MAISON DART 大阪

05/08

「Marche de Chiens」in PAUSE CAFE フランス・パリ

07/05

「化け物と私」in MAISON DART 大阪

08/05

「HORMONE」in MAISON DART 大阪

10/12

「Multi-s」 in yolcha 大阪

12/07

「ASHI-MIISELL」 in yolcha 大阪

12/12

「臓器器官者」 in MAISON DART 大阪

15/04

「KIIMAN AIRTERMINAL」 in 代田橋CHUBBY 東京

15/10

「KIIMAN AIRPLANE」 in CAMARADA 東京

Interview

大学時代の先生は、自分の作品と向き合い遊ぶっていう感覚を教えてくれました

——今回はアーティストのKIIMANが登場です。聞きたいことがたくさんありますが、まずはKIIMANがアートやアクセサリーの世界に目覚めていった経緯を教えてください。

子供の頃は景色がすべて灰色に見えました。空や世界のすべてがです。お父さんも大人もみんな同じスーツを着て、みんな同じ髪型で、見る人すべてが同じに見えるんです。目に見える世界が退屈でつまらないと感じたんです。

——いきなりKIIMANワールド炸裂です。ナイス。でもそれがどう変わっていったの?

ある方の応接室や学校に飾ってあった絵画を見たとき、色があったんです。このつまらない世界にも描いたら色が付けられるのかな?って単純に思いました。それが絵を描くきっかけです。

——ナイスその2(笑)。素晴らしいきっかけですね。発想が音楽的でもある。そしてその後は?

中学生の時、ある画家の先生について絵を習いました。今でも私がとても敬愛し尊敬する人です。絵を簡単に描かせてもらえない厳しさの中でデッサンを永遠にこなすのは本当に辛いことでした。もちろん当時の私の画風や提出するデッサンにも先生は無言です。「俺の絵マネしやがって」と怒っていた先生が、初めての個展で私の絵を見て「お前は絵を描きなさい、実は出会った時から本当は弟子にしたかったんや。こんな俺の元で絵を習って文句ひとつ言わず付いてくる「変なやつ」が居るとずっと思ってたし、描き方も色のセンスも自由すぎて独特だった。美大を目指すって言ってたから俺なりにできる根本的なデッサンや概念の基本をまず叩き込むのに必死だったんやよ、よく耐えてたね」と言ってくれた一言がどれだけ嬉しかったか、今でも大切に心の中にしまっています。

——なるほど。その後は美術の専門学校に進んだの?

はい、高校は地元大阪の美術学校に行ったんですが専攻はデザインにしたんです。当時はよくいるアート系女子って感じで、特になにがしたいのかはありませんでした。美大に行くつもりもなかったので京都の成安造形短大に通うことにしました。するとそこの先生がとてもユニークで、デザイン科なんですが絵は教えてくれないんですね。1メートルの虫を中身の骨から想定して紙で作り、どうやったらそれが立つかを考えなさいといったような課題が多く(笑)、結構大変な思いをして作りましたね。でも授業がどんどん楽しくなっていきました。あとは100個の手のひらサイズのなにかを作りなさいとか、妄想の生き物をCGでも立体でもなんでもいいから作りなさいとか。その先生は自分の作品と向き合い遊ぶっていう感覚を教えてくれました。

——僕も受けてみたいなあ、そんな先生の授業。

私が今いるのもこの学校での経験が大きいと思います。アートの表現方法っていうのはいくらでもあるということを教えてくれたんだと思います。

——大事な思想だよね。卒業後は?

学校の先輩を通して大阪のとあるギャラリーで個展をしないかと誘われました。私はそこで犬の油絵展にしようと思い、描いた犬の絵を鎖につなげたり、檻に入れたりして犬の市場を想定して展示会をしました。それが私のデビューです。あとその絵はすべてキャンバスの裏に描きました。カンディンスキーの絵を見て、彼がそのスタイルで描いていたのを単純にかっこいいと思ったんですよね。それが自分の油絵のスタートでもありました。でもギャラリーや画商がバックについてくれたことで制作の自由がなくなっていったんです。当時はギャラリーや画商から求められていた作風をこなす中で表現に対して自分自身限界を感じていました。もっとやりたい事があるのに認めてもらえない葛藤もある中、キャンバスに向かうのが辛くなり、表現の自由を自分自身無くしていきそうな気がして怖くなっていきました。クオリティーも高くない革の作品は当時のギャラリーにとっては美術品では無く「雑貨」のような代物にうつったんだと思います。 そんな時に偶然なんですけど家に革の切れ端があって、そこに油絵を落としてみたんです。それがきもちいいぐらい染み込んだんです。革が油と相性がいいということがわかったんです。それをアップリケみたいにして友達に見せたら、「なにこれ?欲しい!」と言われて、「じゃあ私どんどん描くよ」となり、それがきっかけで革に絵を描くことが始まったんです。そしてギャラリーやキャンバスと離れて、革と油彩絵の具によって「身につける絵画」が生まれ、イタズラ目的の「悪セサリー」を作る事が本格的に始まりました。KIIMANのアクセサリーはイタズラ目的の「悪セサリー」なんです。

自分が面白い、感覚的にいいと思えたものはどんどん取り込んで作品にします

——それはKIIMANのバックについていたギャラリーには見せたの?

はい、見せたんですが残念ながら反応もありませんでした。そこから全部自分でやってみようと思い、あるスペースを借りて展示をしたんです。指の絵を描いてブローチにして500円で売ったら飛ぶように売れました。腎臓の輪切りや断面図もブローチにして1000円で売ったらこれもまた大売れ。そうしたら「足をひとつ落とした」、「腎臓がなくなった」、「唇まだありますか」等、お客さんとのやりとりが面白くなってきました。遊び感覚が満載で、自分でも楽しくなってきたんです。

——アートの表現はいくらでもあるという恩師の教えが役立ったね。大阪から東京へはその頃に上京したの?

私自身の心の葛藤でもあったんですが、イラストレーターではなく私は画家ですってずっと言ってたんです。自分で言い張ってたんですね。でもアクセサリーを作るようになってからは自分がどう思われてもいいやと思えました。ジュエリーデザイナーでもアーティストでもなんでもいいと思えてきました。その時に大阪から東京に出る決心をしたんです。そしてあだ名だった“KIIMAN”をアーティスト名にしました。そして東京ではアートだけではない世界もどんどんと覗いて、自身のネットワークも大きく広げようと思いました。今は上京して3年目で様々なところからも声がかかるようになり、活動の場も増えてきました。

——KIIMANの作っている作品について教えてください。

作品のモチーフはまずは自分が面白いと思えたものにします。感覚的にいいと思えたものはどんどんと取り込んで作品にします。

——モチーフもいくつか教えてください。

アンモナイトの心臓、キャビンアテンダントの足、飛行機や飛行機のエンジン、人体、タバコ、口紅、香水の瓶、あとは食虫植物。それをブローチやネックレス、指輪、イヤリング、バングルにしています。

——聞いてるだけでたまらないね(笑)。お客さまからのオーダーも受けていますね。KIIMANがオーダーで受けた場合の作品が出来上がるまでのプロセスを教えてください。

お客さんのオーダーはこだわりが多く、世界にひとつだけの自分だけのものが欲しいというリクエストが多いです。そこでまずお客さんに近づくことから始めます。どんな洋服が好きか、色はなにが好きか、派手好きか、どこによく出かけるか、その人の日常生活を聞きます。その人のためだけに作るので、その人のことしか考えません。素材は羊の革(スエード)で、牛革もつけます。あらかじめデッサンで完成させていたモチーフを革に直接油で描いていきます。最終的に油が革に馴染むように加工します。お客さんがオーダーで無理難題を言ってきた場合、私は常にその上を目指します。KIIMANだったらこれぐらやってくれるだろうなの上を目指すんです。お客さんに渡すものは150%のもの。でもそれ以上のものを渡したいと常に思っています。

——とてもいいことだね。商売の基本。ここもまたKIIMANワールドで面白い。

個展でも作品でも、とにかくみなさんに楽しんでもらいたいんです。"KIIMAN AIRTERMINAL"というのがあって、私の個展を飛行場に見立てみなさんにはご搭乗してもらうんです。そういう夢のあるインスタレーションをこれからもたくさんしていきたいですね。

真面目に遊んでいる人たちの作品はかっこいい
私もそれをテーマに今後も成長していきたい

——ではパソコンの話をしましょう。KIIMANは作品作りにはパソコンも使用しますか?

はい、私のクリエイティブにパソコンはとてもよく使います。私は販促物や印刷物をよく作ります。展示会では絵を飾るだけ、作品を並べるだけだと私は退屈なんです。フライト掲示板っていうのがあって、空港ではこれは飛行機の発着便情報が映し出されているものですが、私はそこに感謝する人たちの名前を入れて、それも展示のひとつとして飾ってあります。そういったものもすべてパソコンで作ります。飛行場らしく免税品のポスターも作って飾ります。これもパソコンで作ってますね。売り物ではないんですが、それがアートを売っていく際にとても大事なアイテムになっているものをパソコンで製作しています。

——なるほど。使用しているパソコンとソフトを教えてください。

はい、パソコンはWindowsで、ソフトはイラストレーターとフォトショップです。パソコンで作業をすることは好きです。パソコンは私ができないことをなんでもやってくれる右腕。賢いから好きです(笑)。

——KIIMANが現在お使いのバッファローのミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルハードディスク HDW-PDU3-C 2TBについてお聞かせください。

今は写真を撮ってSNS、Facebookやインスタに投稿して、それをみんなスマホで見る時代。なので写真の解像度も高くしないでもいいですよね。でもそんな写真でもたまっていくと結構な量なんです。私はSNSでのプロモーションを頻繁にするので、写真の溜まり方が尋常じゃないんです。自分のiPhoneだと容量が小さいので、パソコンにバックアップをとっていましたが、外に出てしまうといったん家に帰らないとバックアップがとれない。そこでこのバッファローのHDW-PDU3-Cは自動でWi-Fiにつながって、設定をしたら勝手にアップロードをしてくれます。バックアップがどんどんととれるんです。そして携帯電話への充電機能も付いていて、これが素晴らしい!表側についているボタンひとつで携帯への充電ができます。その充電速度も本当に速いんです。ポータブルのハードディスクとしてももちろん使え、バックアップもとれて、持ち運びにも便利で携帯も充電できる。これって凄くないですか?こないだ展示で福岡に3日間ぐらい行きましたが、めちゃくちゃこのハードディスクが活躍しました。写真も気にせず撮れて、SNSでアップし放題。その写真もすぐにバックアップ。そして携帯も充電(笑)。今の時代のニーズに完全に応えているハードディスクだと思います。必要な写真だけも簡単に取り出せるし。本当、最高です。私の心臓と言っても過言ではありません。ハードディスク自体のデザインも好きですね。薄いし軽いし、持ち運びには最適です。ハードディスクで凹凸があるものってあまり好きになれないんですが、これは無駄なものがすべて排除されています。色もシックでいいですよね。ツルツル滑らないマットな感じもクールだし、利用者のことを考えてくれているデザインだと思います。

——どうもありがとうございます。このハードディスクもガンガン使ってもらって、さらに進化していくKIIMANワールドを楽しみにしています。さて、では最後にKIIMANのようなアーティストになりたい人たちにメッセージをお願いします。

真面目に遊ぶのが一番だと思います。こんな真剣に遊べるものはありません。遊びの中からものが生まれます。真面目に遊んでいる人たちの作品は私から見てもかっこいい。私自身もそれをテーマに今後も成長できたらなと思っています。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

KIIMANのアトリエです。絵の具とパソコン、アナログとデジタルの融合プラス、KIIMAN独自のクリエイティブセンスが彼女でしか作り出すことのできない独特なKIIMAN'sワールドを構築していきます。すべてはここから生まれているんですね。

ここからはKIIMANの作品をご覧ください。まずはインタビューにもあった様々なモチーフを使った「悪セサリー」の一部です。

ここからは作品説明をKIIMAN自身にしてもらいます。

「こちら、ヴィジュアル撮影をしたアート作品です。モデルは乞食ガールズ・つかぴさん。額装された作品は子宮に胎児がいるお腹の様子を描いたもの。ネックレスはウツボカズラを描いたもので、虫がウツボカズラに食べられる様子を描いています。いずれもお客様からのオーダー作品です。」

「ミュージシャン・こだま金魚さんのLIVE用悪セサリーです。ネックレスから両耳イヤリング・リングまでコーディネートさせてもらいました。」

「2016年1月、スプツニ子さんのPV作品に骸骨作品を提供しました。スカルボディーに革作品を貼り合わせてできています。頭に尺取りタバコ140個貼り合わせています。またこのご縁をきっかけに2016年春の瀬戸内国際芸術祭で豊島の美術設営にアシスタントとしても参加させてもらいました。」

インタビューでも話してくれたKIIMANが個展のためにパソコンを使用して作るビジュアルの数々です。

「ダンサー・KIMIさんが扮する「和モンロー」の悪セサリーを作らせてもらいました。大きな口紅を重ねた扇型のヘッドドレスに、口紅を繋げたネックレス・カメラフィルムのピアスを合わせています。」

KIIMAN大絶賛のバッファローのミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルハードディスク HDW-PDU3-C 2TBです。私の心臓とまで言ってくれたこのハードディスク。バックアップはもちろん、スピーディーに携帯の充電ができることがお気に入りのポイントだそうです。クールなデザインも大好きとのこと。嬉しいですね。

パソコンでの作業は好きだというKIIMAN。インタビューした時も個展を控えた忙しい時期だったようで、彼女の脳みそもバッファローのポータブルハードディスクもフル回転していました。

実は取材した時、彼女が見せてくれた食虫植物のサラセニアンをモチーフにしたネクタイピンがあまりに素晴らしく、その場で購入しました。色の使い方が彼女の最大の武器と僕は思っています。一見派手に見えるものも計算された配色がなされていて、実は長い間飽きずに使えるデザインになっています。そこがKIIMANの天才的な部分であり、それをさらっと作ってしまう彼女の製作能力も魅力の一部だとインタビューをして再確認しました。僕は彼女は日本を代表するアクセサリーデザイナーになっていくと信じています。みなさんも是非カラフルで楽しいKIIMANの作品をチェックしてみてください。

Creator's Favorite Foods

KIIMANの好きな料理“この一品!”「とんかつ福永のヒレカツ定食」

KIIMAN曰く、「私はとんかつがこの世で一番好きな料理。それも近所の福永のとんかつが第1位!一緒に出て来る豚汁もキャベツもドレッシングもすべてが美味しいです。」

今回登場した商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Wi-Fi(無線LAN)とUSB3.0で接続できるポータブルHDD。PCではWi-FiもしくはUSB3.0接続の外付けHDD、スマートフォン・タブレットではWi-Fi接続のHDDとしてお使いいただけます。 長編の動画データや音楽ライブラリーなど、スマートフォンの内蔵メモリーやSDカードには収まらない大容量のデータを持ち出して、どこでも楽しめます。本商品の操作や設定には、スマートフォン・タブレット専用アプリ「MiniStationAir2」をご利用いただけます。