#118 フォトグラファー 佐藤 友昭

スピードが要求されるアーティストのライブ撮影 それに応えるのがこのHDD

第118回目の@Professional Usersはフォトグラファーの佐藤 友昭(さとう ともあき)さん。俳優やタレントから、アルゼンチンの山々まで撮影する超多忙なフォトグラファー。アクティブに飛び回るフットワークと繊細な撮影、そして撮影中の人間同士のコミュニケーションを大切にすることで、各業界から大きな支持を得ています。そんな佐藤さんがクリエイティブの現場で バッファローの外付けポータブルHDD、HD-PLF2.0U3-GB[ブラックモデル]を使用とのこと。早速LAVAが世田谷にある佐藤さんの自宅兼、オフィスを訪れお話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ商品

ミニステーション ターボPC EX2対応 USB3.0ポータブル外付けHDD

Creator's Profile

佐藤 友昭(さとう ともあき)

1977年福島県出身。日本大学在学中に企業のコンペ写真の撮影や雑誌撮影の経験を機会に、より写真を学ぶための興味を示すこととなる。大学卒業後に、広告、ジャケット(ミュージシャン)、写真集(俳優、タレント)雑誌等などの人物を中心に撮影する写真事務所にて入社。3年間アシスタントを経験し、仕事としての撮影技術だけでなく、撮影以前の心がまえや準備など多くのことを学ぶ。その後、2004年にフリーランスとして独立。現在東京を拠点に、カタログやパンフレット、雑誌等を幅広い分野の撮影の仕事をしている。ライフワークの作品活動では、各地の森や山などの自然に触れることを通じ新たな表現を試みる。不定期更新のweb galleyに撮り集めた作品を展示中。

Interview

❝撮る❞というアクションを通して、自分なりの楽しさや新鮮さを発見した学生時代

——佐藤さんがフォトグラファーになっていった経緯を教えてください。

子供の頃、サッカーなどしてました。環境と集団の中で求められる役割を果たすといった感じが、仕事みたいで息苦しさを感じてました。子供ですしね。与えられるのでなく、まず自発的に自分一人で出来る何かしてみたいと思っていたんです。

——なるほど。

そんな中、高校の修学旅行などで友達をコンパクトカメラで撮ったり、旅行先を撮ってました。カメラで"撮る"といった行為が、例えば横一列に並んで楽しんでる雰囲気を作り出したりして。撮るというアクションで、状況や関係の何かが少し変化することが楽しさや新鮮に感じました。

——ではそのままフォトグラファーを目指し始めたんですか?

その時はそこまで考えてはいません。でも大学に入りすぐに写真の仕事を始めました。プロの現像所のアルバイトです。プロって何だろうと言った感じで、まず写真家の仕上がりを直接見たいと思いました。その頃一眼レフで写真を撮っては、現像所で働いているのでフィルムを度々現像してもらいました。カメラを持って街中歩くと、昨日と同じ街でも少しだけ違った感じに見えるんですよ。覗いてるポイントが違うからか。あの街に行きたいからカメラを持っていくのか、カメラを覗きたいから街中に飛び出すみたいに。カメラが“私”と“他の世界”とを開く扉みないな。気がつくと学生時代はカメラのことばかりで。

いいチーム、いい作品を作るには、現場全員のコミュニケーションが大切だと学んだ

——その学生時代にとても面白い企画に参加したんですよね。その話をしてください。

はい。ある企業のプレゼン用の写真撮影です。駅の改札で今でいうPASMOのような、はたまた携帯電話のようなものをかざすと通れるシステムを作りたい。それを仮定した撮影をして会社にプレゼンをしたい、という依頼があったんです。今から17年も前の話なので、相当先を見たプランでしたね。その頃はまだ駅も切符のみですし。

——でもなんで学生である佐藤さん達に、そんなビッグなプランの撮影の依頼が来るのでしょう?

写真活動をしている時に知り合ったデザイナーさんからでした。プレゼン用ですし。しかも当時、ポジフィルムでカメラを知らないと出来ないと言うのもありました。でも、一番の収穫はデザイナーや同世代の学生モデルと皆で何か目標に向かって作業することでした。一人で撮るより世界が広がり、次の道に進みたくなりました。

——それは楽しいよね。そこで遂に写真関係に就職ですね。

はい。人物撮影にたけたフォトグラファーの個人事務所に入社しました。そこで人物撮りのアシスタントとし経験を積みました。私が今でも教えていただいて覚えているのは、撮影での気遣いです。撮られる人、周りのスタッフへの心配りが大切だと言ってました。それが「撮りたいものを撮る一歩前のスタート」と言っていました。

——いい言葉。魅力的な方ですね。

そうなんです。心配りがないと撮りたいものは撮れないという考え方で、例えば撮影スタジオの冷房がモデルさんにとって寒くないか?とか、ちょっとした気遣いを意識していました。それと仕事をする人の名前はパーフェクトに覚えていましたね。相手の名前を覚えた方がコミュニケーションにも優れ、仕事も早くなると言っていました。いいチーム、いい作品を作るには、その現場全員のコミュニケーションとシャッター以前の準備が大切なんだと。周りとリンクすることも写真家としては重要だと知ることが出来ました。これは今の僕には大きな経験です。

「ふと出会った一瞬」「自然に何かが動き出す瞬間まで待つ」どちらも撮っていきたい

——その後フリーのフォトグラファーになったんですよね。フリーになって何年ですか?

もう10年になりますね。

——人物の撮影が多いですよね?

はい。前にいた事務所の影響もあるとは思いますが、今でも人物撮影が多いです。こういうものを撮ると言った企画に皆で目的地に向かっていく感覚は楽しいです。そして現場には必ずメークやスタイリスト、照明のスタッフ等がいます。一緒に皆で仕事をすることは僕にも刺激になることが多いです。

——人は変わっていくものです(笑)。ライフワークとしての風景の撮影も数多くしていますね。

はい。現在は数年間にわたってライフワークとして撮影している森林の写真やその他、何気ない日常の一瞬を写真に収めて、それを形にしていく作品を撮っています。以前から山に登るなど、都会から離れて全く違う環境に出会うことがとても心地がよく、仕事とはまた違った大切な時間をシャッターに収めている感じがあります。自身の足で動いてその時「ふと出会った一瞬」にシャッターを逃さない、そういった自ら動くスタンスも重要ですし、 「自然に何かが動き出す瞬間まで待つ」といった静のスタンスも大切で、両方の視点で作品を撮っています。「ここが撮影ポイントでは?」と思った場所で6時間ずっと光の流れ方を見続けたり、どのような変化が生まれるのかを自分なりに観察し、その中での一瞬を撮るなど。動と静は光と闇のようで、どちらか1つのみに重点を置きすぎるとバランスが崩れそうですが、時にはバランスを崩しながら、時には守りながら作品を構築していきたいと考えています。数年前にはアルゼンチンのアコンカグアという山に登り、現実とは思えない空間を感じました。自然そのものに触れることで、私はこれからも大地から大きな生命力を感じていけたらと思います。ちなみにライフワークではフィルムも使います。フィルムスキャナーでデータ化して保存したり、銀塩プリントもします。

——佐藤さんのフォトグラファーとしてこれからの目標はありますか?

ライフワークで手掛けている写真の展示もしたいです。そのフィールドでもネットワークを増やし、より面白く楽しみながら、学んでいける活動につなげていけたらと思っています。

——楽しみにしています。では佐藤さんがクリエイティブで使っているバッファローの外付けポータブルHDD、HD-PLF2.0U3-GBについて教えてください。

基本的に仕事で撮影する際には、主にニコンd800とd600というカメラを使用しております。最良の解像度で撮影をしていますので、データサイズが1枚あたり30MBぐらいのデータになります。仕事ですと1日に数百枚というカットを撮影しますので、すぐにデータで一杯になってしまいます。ロケなどで地方に行った際は、私のノートパソコンの中にだけデータとして保存すると、破損や消去など、何かパソコンのトラブルがあったら大変ですので、その日のうちに外付けハードディスクに保存をし、バックアップを常に心掛けています。確実なデータの管理が求められますし、撮影等で飛び回る仕事ですから、持ち運びのことも考えてポータブルハードディスクがとても重要になります。その理由から現在はバッファローの外付けポータブルHDD、HD-PLF2.0U3-GBを使っています。海外から帰る際も、X線を気にしなくて良いのもデジタルの利点で、さらにパソコンとポータブルハードディスクに保存で、2重のバックアップは心強いです。2TBのポータブルですとデータの容量がとても大きいので、ポータブルとしての役割以上を感じます。ポータブルで2TBですと、そのものが最終的な保存媒体になってもおかしくないほど大容量と感じます。 あとはこのハードディスクの持つスピード性ですね。昨日はライブの撮影があり、ミュージシャンが5組ほど出ましたが、すぐに撮影のデータが欲しいと言われていて、一組が終わって次のバンドまでのセット転換の間に、カメラからパソコンに撮影したデータを取り込んで、写真をセレクトしながらこのバッファローの外付けポータブルHDD、HD-PLF2.0U3-GBにバックアップをとっていきました。忙しさの中、このハードディスクの転送スピードがここまで早くなかったら、昨日の仕事は正直つらかったかもしれません。クライアントへの当日のデータ渡し、写真のバックアップの作業。以前に僕が使っていたハードディスクでは間違いなく無理でしたね。ここまでのスピードでは作業出来なかったでしょう。ちなみに昨日の撮影だけでも使用した容量は60GBでした。本当に助かります。

——どうもありがとうございます。確かにその現場での撮影と作業は大変そうですね。でもバッファローの活躍もあり、無事に納品出来て良かったです。では最後に、佐藤さんのようなプロのフォトグラファーになりたい人達にメッセージをお願いします。

自分がやりたいことを積極的に取り組んでいく姿勢を大事にしていくこと。僕も一歩踏み込むアクションはとても大切にしています。そして、シャッターを押す楽しさ、ワクワク感を常に感じて欲しいですね。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

佐藤さんが手掛ける雑誌の仕事の写真です。
佐藤さん曰く、「撮影場所に適したイメージと被写体の空気感や距離感などを大切に考えて、シャッターを切るように意識してます。撮影イメージが言葉に出てくる様な写真を撮れるように努力したいと思っております」

「ミュージシャンが作り出すその時にしか出来ない最高のパフォーマンスや現場の雰囲気など、一瞬を捉えたいと心掛けております」

佐藤さんのライフワークの写真です。インタビュー中にあったアルゼンチンのアコンカグア山(標高6960m)ですね。「自然そのものに触れることで、僕はこれからも大地から大きな生命力を感じていけたらと思います」という彼の考えが伝わってくる素晴らしく壮大なランドスケープです。青空も見たことがないほど綺麗なので、すべてを忘れさせてくれますね。

佐藤さん曰く、「テーマは生命力です。エネルギーが発動する時を静かに待ちながらシャッターを切っております。約1000年前の溶岩が作った大地に、木々が大地に根を張って行く姿に感銘を受けて撮り続けてます。大地に根を張るその姿は、まるで生きることを私に問いかけてくる様です」

佐藤さんのお仕事で大活躍中のバッファローの外付けポータブルHDD、HD-PLF2.0U3-GBです。インタビュー中にあったライブ撮影でどれ だけこのハードディスクが威力を発揮したかの話、面白かったですね。容量、スピード、デザイン、どれも大のお気に入りだそうです。これからもこのハードディスク片手に、世界を飛び回って最高の写真を撮ってきてください。

オフィスで作業中の佐藤さん。仕事机はいたってシンプルで、パソコン、プリンター、カメラ、そしてバッファローのハードディスク以外はありませんでした。あとは佐藤さんのクリエイティブマインドがあれば十分なんでしょう。

佐藤さんと会ったのは最近ですが、彼の持つクリエイティブへ向かうハートや、その人間性に興味を持ちました。人物を撮影するフォトグラファーは誰よりも人間味に溢れていないといけない、と彼を見るとそう思うんです。いつか僕も有名アイドルのように(笑)撮影して欲しいと思っているんですよ!

Creator's Favorite Foods

佐藤 友昭の好きな料理 ”この一品!”「代々木VILLAGE 代々木カリー 山椒と醤油の和風ビーフカリー」

佐藤さん曰く、「食欲をそそる山椒のピリリとしたスパイシーカレーにヘルシーな五穀米。複合施設のこのVILLAGEの庭には、様々な国の多様な植物が植えられてます。日本ではなかなか見ることの出来ない植物や緑に、落ち着いたテラス席で包まれながらのランチにはとても癒されます」

今回登場した商品

ミニステーション ターボPC EX2対応 USB3.0ポータブル外付けHDD

シンプルデザインとコンパクトサイズが特長のポータブルハードディスクです。容量ごとにサイズが異なる搭載ドライブに合わせ設計を最適化。大容量2TBモデルでもわずか19.5mmの厚さで持ち運びでもかさばりません。シンプルかつスタイリッシュなテクスチャー、丸みを帯びた外観のユニセックスデザインで、女性にも親しみやすいホワイトモデルもご用意。またターボPC EX2に対応し保存容量アップと書き込み時間短縮を実現。保存容量を最大限に増やすセーブモードや高速転送に最適化したスピードモードを目的にあわせて選択いただけます。