タブレット授業を支える無線LAN

2020年以降のデジタル教科書にも耐えられる無線LAN

1教室に1台の無線LANアクセスポイントを設置の場合、これまでは電波が干渉して十分な通信環境を確保することが困難でした。
2020年以降、よりデータ量、通信量が増大していく中、各クラス40人が同時に通信しても、端末ごとに偏りのない通信制御など、導入後を見据えた機器選択が重要です。

規模や目的に合わせた無線LANの導入

教室内への設置

1人1台環境を見据え、デジタル教科書時代に備えた通信環境

タブレット授業を支える無線LANのインフラは、クラス40人と先生の端末が同時に通信できる安定性と、端末ごとに偏りのない通信制御など、円滑な授業を進めるために必要な機能に加え、将来さらに増大が予想される授業の通信データにも対応することを見据えた機器選択が重要です。

通信量増加にも、余裕をもって対応できる環境

ICTを活用した授業での通信データは、デジタル教科書やオンデマンド授業の導入などで大幅な増加が予想されます。バッファローの無線LANアクセスポイントは、多台数接続時も低遅延で高速通信が可能なWi-Fi 6対応や、広帯域を実現するトライバンド対応など、より長期的にスムーズな授業を支援します。

学習活動ごとの使用帯域の目安

出典:GIGAスクール構想の実現 標準仕様書「必要帯域の算定」

遠隔授業や動画視聴などを行う場合は通信データが大きく、広帯域を確保する必要があります。
例えば、1クラス40人がそれぞれテレビ会議を利用すると、2.0Mbps×40台=80Mbpsの帯域が必要となります。

廊下への設置

廊下設置で、2教室を効率的にカバー

教室数の多い場合にも、効率的な無線LAN整備

バッファローの無線LANアクセスポイントは、1台で2教室分のタブレット授業に対応できます。

アクセスポイントの可搬活用

授業ごとに持ち運んで設置、低コストで導入も可能

無線LANが必要な授業ごとに、教室や校庭に無線LANアクセスポイントを運んで設置、利用することも可能です。低コストでの導入手段として、また試験導入や教室への常設導入までの経過処置としても活用できます。

公平でスムーズなタブレット授業をサポート

ICTを活用した授業に欠かせない最適な機能を搭載

電波の強いアクセスポイントに再接続を促す「ローミング支援機能」

ローミング支援機能

ローミングに関する2つの機能(802.11k/v、低RSSI強制切断)を搭載。タブレットを持ちながら、学校内を移動した際、タブレットでアクセスポイントの接続設定を再度行わなくても、電波の強いアクセスポイントに再接続を促します。遠くのアクセスポイントに接続し続けて、通信が遅くなってしまう事態を回避できます。

安定通信が期待できる6GHz帯に対応

6GHz帯通信に対応のトライバンド無線LANアクセスポイント

一般的に同時に接続する機器が増えると帯域が不足し、通信速度が低下してしまいます。WAPM-AXETRは、一般的に普及している5GHzと2.4GHzに加え、新たに追加された6GHz帯に対応。合計3つの帯域で同時通信が可能です。多台数の同時接続でも高速通信と安定性を実現しました。

レーダー波の干渉による通信停止を起こさない「DFS障害回避機能※」

「DFS(Dynamic Frequency Selection)」による無線LAN停止を回避するため、レーダー監視専用アンテナを搭載。干渉しないチャンネルを常に監視し把握することで、レーダー波を検知した際に、瞬時に干渉しない チャンネルへと自動的にチャンネル切り替えを行います。
干渉が少なく通信速度の速い5GHz周波数帯を、授業で使用しても、無線LAN停止による中断がありません。

特許取得済(特許第4886814号)、令和元年度愛知発明賞受賞

DFSとは

DFSとは、「Dynamic Frequency Selection(動的周波数選択)」の略。5GHz周波数帯のW53, W56で気象・航空レーダーなどの干渉があった場合、アクセスポイント側が干渉のないチャンネルに退避する仕組み。干渉を検出した場合、従来のアクセスポイントでは60秒以上電波を止める必要がある為、授業に支障があると考えられています。

検証動画

無線LAN WAPM-2133TR - DFS障害回避機能。

測定環境

60秒の動画(1.5Mbps)を配信しレーダー波検知時相当のコマンドを実行

無線AP:WAPM-2133TR、5GHz帯(100ch/40MHz幅)

通信のタイムラグを解消して集中力を切らさない「公平通信制御機能」

接続しているすべてのタブレットが均等に通信できるように速度を自動制御し、安定した無線LAN環境を実現します。すべての端末で無駄な待ち時間や動画の停止がないため、生徒の集中力を切らすことなく授業をスムーズに進めることができます。

検証動画

無線LAN WAMP-2133TR - タブレット80台に動画を一斉配信

測定環境

60秒の動画(1.5Mbps)を配信

無線AP:WAPM-2133TR、5GHz帯(36ch/40MHz幅) 5GHz帯(100ch/40MHz幅)

無線AP:WAPM-1750D、5GHz帯(36ch/40MHz幅) 2.4GHz帯(11ch/20MHz幅)

常に最適な電波状態に保つ「干渉波自動回避機能」

周囲の電波状況の変化を常にチェック。使用している周波数帯域で干渉波を検知すると、干渉波のない別のチャンネルに自動的に切り替えて、最適な電波状態を保ち続けます。また、検知 レベルに合わせて必要なタイミングだけチャンネルの変更が可能な為、不要なタイミングでの変更を防ぎます。

さらに「Wi-Fi 6」なら多台数接続時も低遅延で高速通信が可能

Wi-Fi 6には、複数端末同時通信を行う環境下で高効率低遅延を実現する「OFDMA」(直交周波数分割多元接続)が採用されています。
同時双方型の遠隔授業や、英会話などのオンライン学習も遅延が少なくなります。

推奨アクセスポイント

安定通信が期待できるWi-Fi 6E(11ax)対応
多台数の同時接続でも高速通信と安定性を実現

大容量で多台数接続に強い
Wi-Fi 6(11ax) 4×4 デュアルバンド対応

最大256台のタブレットを同時接続可能
Wi-Fi 6(11ax)2×2 デュアルバンド対応

手頃に高速のWi-Fiを提供できる
アクセスポイント