プロレスバー店内での無料Wi-Fi提供が、来店者のSNS投稿を促進。ファンによる情報発信がプロレス業界の活気づけに一役。

「スポルティーバ・アリーナ」 様

プロレスバー「スポルティーバ・アリーナ」

名古屋市鶴舞のプロレスバー「スポルティーバ・アリーナ」では、イベント開催時には最大100名ほどになる来店者への無料Wi-Fi提供を検討。バッファローの「FREESPOT導入キット FS-600DHP」、トライバンド無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」、VPNルーター「VR-S1000」などの機器で、多人数が同時にSNSを利用しても切れない、安定した無料Wi-Fiの提供を実現。来店客のSNS利用を通じて、店舗やプロレスイベントの 情報発信に役立っています。

概要

生のプロレス観戦が楽しめる、リング常設スポーツバー

来店者用の無料Wi-Fi提供のため店舗にあった機器を検討

生のプロレス観戦が楽しめる、日本で唯一のリング常設スポーツバー※

「鶴舞高架下」にひときわ賑やかな一角、窓の奥にリングが見える。

JR中央線鶴舞駅そばの『鶴舞高架下』と呼ばれる界隈に店舗を構えるプロレスバー「スポルティーバ・アリーナ」。店内には本物のリングが設置されており、プロのレスラーたちによる試合が実施されます。リング前すぐのフロアーには椅子・テーブルが並び、プロレスを観戦しながら飲食が楽しめるユニークなお店です。毎週水曜日には、カレーライスを食べながらプロレス観戦が楽しめるイベント「水曜カレープロレス」を開催。『鶴舞高架下』で今話題のスポットです。

プロレスが開催されるイベント日の店内は、試合の様子をスマホやカメラで懸命に撮影する女性ファンが多数。近年急増する「プ女子」と呼ばれる女性プロレスファンたちにとって、ここでのイベントは選手を間近で撮影できる絶好の機会。彼女たちの多くは撮影したたくさんの写真をその場でSNSにアップしています。日頃その様子をみている同店オーナーの株式会社スポルティーバエンターテイメント会長 斉藤 涼氏(以下、斉藤氏)は、彼女たちに負担なく思う存分写真のアップをしてもらえるようにWi-Fiの提供を検討していました。

「プロレスって、現場が一番盛り上がるんだよ。だから興奮冷めやらぬ試合直後、その興奮を誰かに伝えたくてSNSに写真をアップする。みんな高画質な写真をその場ですぐにアップしていたりするもんだから『スマホの容量制限大丈夫かな?』って心配になっちゃうんだよね」(斉藤氏)。

来店者用にWi-Fi提供を検討、しかし色々な問題が。

リングは客席フロアのすぐ目の前に。

そんな折、ちょうど店舗のインターネット回線を高速な1Gbps光回線に変更できる機会が。スタッフ用としては従来の100Mbps回線でも十分であったため、余剰分は来店者に還元できると考えました。店内にはスタッフ用に用意していた家庭用Wi-FiルーターによるWi-Fiネットワークがあるのでそれを来店者に提供しようかとも考えたそうですが、イベントによっては100人以上の集客があり、その人数が同時につながるとWi-Fiが不安定になり業務に支障がでてしまうのではと判断し提供を断念していたそうです。また、不特定多数の人に提供するWi-Fiだからこそ、セキュリティー面でも安心できるものを探していたそうです。

「やるなら『常連さんだけ』というわけじゃなくて、初めて来店してくれたお客さんにだって使ってもらいたい。でも家庭用のWi-Fiルーターだとお店のパソコンやお客さんのスマホに共有フォルダーがあった場合、中のファイルを見られてしまう可能性も。それはちょっとまずいよね」(斉藤氏)。

プロレスバー「スポルティーバ・アリーナ」

日本で唯一のリング常設スポーツバー。毎週水曜日、地元名古屋の選手たちの熱い戦いをカレーライス・ドリンク付きで観戦できるイベント「水曜カレープロレス」や、不定期土曜日開催のイベント「土プロDX」などイベント盛りだくさんなお店。イベント情報はAmebaブログに公開しています。

所在地

〒460-0012 愛知県名古屋市中区千代田3丁目13-15

電話

Amebaブログ(イベント情報)

2017年9月現在、スポルティーバエンターテイメント調べ。

解決策

セキュリティー面で安心な「FREESPOT」を選択

来客数に合わせた無線LANアクセスポイントを追加

スタッフ用ネットワークと「FREESPOT」を分離するため「VR-S1000」を追加

導入商品

FREESPOT導入キット

11ac/n/a&11n/g/b対応
無線LANアクセスポイント
トライバンドモデル

IPsec対応VPNルーター

IEEE802.3at
PoEインジェクター

セキュリティー面で安心な「FREESPOT」と店舗規模に合わせたオプションを選択

ゲスト選手を迎えての試合には遠方からもファンが訪れる。

「FREESPOT」との出会いは来店客からの紹介だったと斉藤氏は話します。「お客さんにWi-Fiに詳しい人がいてね、相談してみたところ『FREESPOT』なら「プライバシーセパレーター」って機能でセキュリティー面は安心、しかも施設規模に合わせて無線LAN機能を増強できるって聞いて、これにしようと思ったんだ」。FREESPOT導入キット「FS-600DHP」には、小規模施設向けの基本的なWi-Fi機能が内蔵されていますが、よりパワフルな法人向け無線LANアクセスポイントが利用できる「ゲートウェイ機能」を備えています。

早速斉藤氏は必要な機器を購入。店舗面積や集客数から、無線LANアクセスポイントには高速Wi-Fi規格「11ac」に対応し、多人数が同時に利用しても安定した通信を提供する「公平通信制御機能」を搭載したトライバンドモデルの「WAPM-2133TR」を選択しました。

「人気選手が試合するときには100人以上集まるからね。みんなが一度にたくさんの写真をアップしたって安定してつながる、安心できる機器を用意しておきたかったんだよ」(斉藤氏)。

スタッフ用ネットワークと「FREESPOT」を分離するため「VR-S1000」を追加

パワフルな「WAPM-2133TR」を「FREESPOT」だけではなく、スタッフ用のネットワークにも使いたいと考えた斉藤氏。詳しいお客さんにVPNルーター「VR-S1000」と「WAPM-2133TR」を組み合わせると完全に切り離された2つのWi-Fiネットワークを同時に利用できると聞き、「VR-S1000」も追加で導入することにしました。

「スポルティーバ・アリーナ」の機器構成

「WAPM-2133TR」は2つのLANポートを備え、2系統のネットワークを接続できます。「スポルティーバ・アリーナ」に設置された「WAPM-2133TR」の2つのLANポートには、「VR-S1000」の「ポートVLAN機能」で分離したスタッフ用ネットワークと「FS-600DHP」を経由した「FREESPOT」用ネットワークの2つが接続されました。また、「WAPM-2133TR」の持つ「マルチSSID機能」、「VLAN機能」により、その2系統それぞれを独立したWi-Fiとして出力できます。これを利用して、スタッフ用ネットワーク側のWi-Fiにはこれまで使っていた家庭用Wi-FiルーターのSSID・パスワードを設定し、スタッフ用端末のWi-Fi設定を変更する必要がないように工夫しました。

店内奥「実況席」の壁に取り付けられた「WAPM-2133TR」

機器の施工は斉藤氏自らが実施。「WAPM-2133TR」の給電にPoEインジェクターを使ったことで、配線はとても簡単だったと斉藤氏は話します。「うちはJR中央線の高架下店舗ってこともあって、一般的な店舗よりも鉄骨が多くて壁の裏や天井裏の配線は結構手こずるんだよね。でもこの無線LANアクセスポイントはネットワークも電源も、LANケーブルだけで配線できる。LANケーブルはバッファローのフラットタイプを使ったので、うちみたいに入り組んだ躯体の店舗でもケーブルを通しやすくて設置が楽だったよ。」

効果

定例イベントの取材で「FREESPOT」の必要性を確認

SNSが自由に使える無料Wi-Fiは店舗サービスにとどまらない

定例イベント「水曜カレープロレス」を取材

白熱の試合を間近に楽しめる「水曜カレープロレス」

筆者は「FREESPOT」導入後のスポルティーバを訪問。定例イベント「水曜カレープロレス」を取材しました。この晩の試合は2本立て。約50名いた観客のほぼ半数が女性で、プロレスが女性に人気ということを実感させます。大きな一眼カメラを構える人もおり、皆名場面を収めようと懸命にシャッターを切っています。白熱した試合に思わずスマホの連射モードでの撮影を続け、筆者も気づけば100枚ほどの写真を撮っていました。第1試合は開始から15分ほどで終了。その後店内のあちらこちらでSNSへ写真をアップロードしている様子が伺えました。この時筆者を含めて25名以上の人が同時に「FREESPOT」を利用していたことになりますが、通信速度の低下などのストレスを全く感じさせませんでした。観客皆が筆者と同じく100枚、いやそれ以上の枚数をアップロードするとなると、「WAPM-2133TR」の選択は妥当だとうなずけます。

SNSが自由に使える無料Wi-Fiは店舗サービスにとどまらない

試合終了後のイベントも大事な撮影チャンス。
その場でSNSに写真をアップする人も多数。

「自由に使えるWi-Fiを用意したことで、お客さんたちはどんどん写真や『プロレスって楽しい!』という気持ちをSNSで発信してくれる。今はプロレス業界もSNSなどインターネットを活用したPRをする時代。いつどこで試合をやっているのかという情報をリアルタイムで出していくことが、個々の選手たちの活動に限らず業界全体を盛り上げることにつながる。だから無料Wi-Fiの提供は、単に店舗の顧客サービスにとどまらず、結果的にうちに関わってくれるみんなの『広報ツール』になると思うんだよね。うちで試合してくれるレスラーたちもすごく喜んでいるよ。」選手に負けないくらいの熱い表情で斉藤氏はそう語ってくれました。


取材後記

この日は夏休み中の8月ということもあり、学生なども多数来店。試合後には「菓子撒き」など名古屋らしいふれあいイベントも用意されていました。「水曜カレープロレス」を体験しての感想は、「凄い迫力」の一言に尽きます。リングまでわずか数メートルの至近距離で観るプロレスは圧巻で、この迫力を味わうためにまた来たくなってしまいます。常連客が多いということも頷けます。気軽にプロレスが楽しめる同店へぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


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