軽減税率制度への対応として注目のスマートPOS「スマレジ」と合わせて、来客向け無料Wi-Fi「FREESPOT」を付加提案。売上管理の効率化に加えて顧客サービス向上も提供

株式会社スマレジ 様

株式会社スマレジ 営業本部 首都圏営業部
サービス営業チーム 尾高輝祐氏(以下、尾高氏)

株式会社スマレジは、2019年10月より実施される軽減税率制度への対応を強みとしたスマートPOS「スマレジ」の展開を進めています。そのスマートPOS導入に必須となるWi-Fi(無線LAN)アクセスポイントとして、公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」の提供が可能なフリースポット導入キット「FS-M1266」をオプション提案。軽減税率への対応と合わせて、サービス向上に役立つと飲食店に支持を頂いています。

概要

2019年10月より「軽減税率制度」実施

軽減税率制度への対応として注目の「スマレジ」

消費税率引き上げと同時に対応必須となる軽減税率制度

2019年10月1日から、消費税及び地方消費税の税率が8%から10%に引き上げられると同時に、テイクアウトや宅配などの飲食料品は引き続き消費税率8%となる消費税の軽減税率制度が実施されます。一律の消費税率計算しかできない従来のPOSレジでは軽減税率制度へ対応できず、テイクアウト提供を行う飲食店は対応レジへ入れ替えるなど準備が必要となります。そこで低コストで軽減税率制度へ対応できる設備として注目されているのが「スマートPOS」です。商品の価格や税率などの「POS(Point of Sale)情報」を機器に直接登録する従来のPOSレジと違い、スマートPOSではPOS情報をクラウド上に置き、スマホやタブレットなどの機器をPOS端末として利用する新しいPOSレジです。商品個別に税率設定が可能な他、端末からインターネット経由で情報の入出力を行えるため、店舗が複数ある場合でもPOS情報の登録をPOSレジごとに行う必要がなくなり、さらに売上も一元管理できるため複数店舗を経営する事業オーナーの注目を集めています。

スマホ・タブレットとキャッシュドロワー、レシートプリンターなどの
周辺機器との組み合わせで構成される「スマレジ」

その中で精力的にシェアを増やしているスマートPOSサービスのひとつが、株式会社スマレジが展開する「スマレジ」です。「スマレジ」は飲食店導入の実績も多く、この秋からバッファローの公衆Wi-Fi「FREESPOT(フリースポット)」導入キット「FS-M1266」をスマレジのWi-Fiアクセスポイントとすることで、スマレジの導入と同時に来客向けの無料Wi-Fiを提供できるオプション提案を実施しています。

株式会社スマレジ

iPad/iPhoneなどを使った低価格で高性能なクラウド型スマートPOS「スマレジ」を展開。柔軟なハードウェア構成により、あらゆる業種や規模に対応できることが「スマレジ」の強み。直近では軽減税率制度への対応として「スマレジ」を導入する店舗も増えており、2018年7月には登録55,000店舗を突破。

本社

〒541-0053 大阪市中央区本町4-2-12 東芝大阪ビル 3F

東京オフィス/東京ショールーム

〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-1-9 岩徳ビル 3F

目標・課題

スマートPOS導入に「消費税軽減税率対策補助金」を活用できる場合も

付加提案としての来客向け無料Wi-Fiサービス「FREESPOT」

軽減税率制度の影響を受ける飲食店でスマートPOS導入が急増

「補助事業を活用できる今が
スマートPOSへの移行に絶好のタイミング」と語る尾高氏

「店内飲食にあわせてテイクアウトも提供するお店など、軽減税率の影響を受ける飲食店様で当社サービスを導入するケースは急増しています。特に『消費税軽減税率対策補助金』を使ってスマレジを導入できるケースもあるため多くのお問い合わせを頂いています。」と語るのは、株式会社スマレジ 営業部の尾高氏。「消費税軽減税率対策補助金」とは、複数税率対応POSシステムなどの消費税軽減税率へ対応するためにかかる設備投資費用を、国が補助してくれるという制度です。複数税率対応レジを新規で導入する費用と、既存レジを複数税率に対応させる為にかかる改修費用が補助の対象になります。

補助事業の完了期限は、平成31年9月30日。詳しくはこちら

スマートPOSの付加提案としての「来客向け無料Wi-Fiサービス」

「2019年10月1日の軽減税率制度実施以降、店内飲食での消費税は10%、同じ料理の提供でもテイクアウトとして提供の場合には消費税率8%となるため、テイクアウト販売を行う飲食店様にとって軽減税率対応POSの導入は必須となります。しかし飲食店様への導入となると、よく聞かれる質問として『スマレジ用に引いたインターネット回線で来客向けにWi-Fi提供できないのか』ということ。他の業種と違い飲食店様では来店者は食事をする時間を楽しむため、当然来店者の滞在時間が比較的長くなります。その時間を楽しんで頂けるサービスとして無料のWi-Fiを提供したい、そういうご要望は実は以前から多く頂いていました。しかし『スマレジ』で利用するWi-Fiネットワークはセキュリティーの観点からスタッフ以外の方はご利用頂けません。そのため『スマレジ』と『来客向けWi-Fi』を両方同時に提供する方法を模索していたのです。」(尾高氏)

解決策

「スマレジ」のセキュリティーと来客向けWi-Fi提供を両立する「FS-M1266」

小型でもパワフル、取付オプションも豊富な「FS-M1266」

導入商品

管理者機能搭載
フリースポット導入キット

スマレジ用ネットワークと公衆Wi-Fiの両立を可能にする「タグVLAN機能」

そこで公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」に対応したバッファローのWi-Fiアクセスポイント「FS-M1266」をオプション提案として採用。「FS-M1266」はWi-Fiアクセスポイントとして「スマレジ」で必要とされる性能を持ち、業務用途と同時に公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」の提供が可能なWi-Fiアクセスポイントです。加えて「FS-M1266」は高いセキュリティーレベルでネットワークを切り分けできる「タグVLAN機能」を搭載しており、この点も採用のポイントだったと尾高氏は話します。「この『タグVLAN機能』を使えば1つのインターネット回線を2つに分岐して、一方を業務用ネットワークとして、もう一方を無料Wi-Fi「FREESPOT」として利用できます。そのため追加機器不要で『FREESPOT』のネットワークとは分岐した『スマレジ』専用のセキュアなネットワーク環境が確保できます。」(尾高氏)

「スマレジ」に「FS-M1266」を組み合わせた基本的なネットワーク構成。「FREESPOT」のネットワークにつながっている機器はインターネット利用は可能だが「スマレジ」のネットワークには進入できない。

「スマレジ」と「FREESPOT」を新規導入する飲食店を訪問

軽減税率対応のためスマートPOSを導入した「鳥芳」

ここからは、実際に「スマレジ」のWi-Fiアクセスポイントとして「FS-M1266」を導入された飲食店の事例を紹介します。

東京都国分寺市の飲食店「鳥芳」は、焼き鳥などの持ち帰り販売における消費税の軽減税率への対応のため、スマートPOS「スマレジ」を導入。合わせて店内飲食客へのサービスとして無料Wi-Fiの提供も検討し、「FS-M1266」をWi-Fiアクセスポイントに採用しました。2018年11月からの運用開始を目指し、10月下旬に施工を実施しました。

尾高氏によると、この施工は1日で完了したとのこと。「標準添付マウントプレートと別売オプションのマグネット取付キットの組み合わせで分電盤の扉に取り付けできました。ネジ止めの際に必要となる壁補強の工事が不要となり、さらにLANケーブル経由で受電できる『PoE』に対応しているため配電の工事も必要なくWi-Fiアクセスポイントの施工は1日で済みました。」(尾高氏)

「FS-M1266」は店舗1階の分電盤扉へマグネットキット「BS-MGK-A」で取り付け。
給電はPoEインジェクター「BIJ-POE-1P/G」を使用

1・2階合わせてフロア面積約80㎡の鳥芳本店。「FS-M1266」1台でも店舗全域で「スマレジ」「FREESPOT」がつながる

効果

「スマレジ」は管理効率化のほかジャーナルのペーパーレス化の効果も

無料Wi-Fi提供による客数維持の効果にも期待

「スマレジ」は軽減税率対応のほか業務効率化に効果

有限会社鳥芳 代表の菊地寛一氏

この導入について、有限会社鳥芳 代表の菊地寛一氏(以下、菊地氏)に詳しくお話しを伺いました。

西国分寺駅南口そばの鳥芳本店は昭和48年創業。本店の他、西国分寺駅北口と国分寺駅そばの計3店舗を経営しています。看板料理の串焼き料理をはじめ、名物「チレヌタ」(豚の脾臓の味噌和え)などの一品料理、さらに地元・多摩の地酒など酒類を豊富に取り揃えるなど、数多くのメニューを用意しています。品数は本店だけでも60~70品、これまで価格変更や季節限定メニュー入替の際は菊地氏が3店舗を回って、各店のPOSレジにメニューの登録を行っていたと話します。

「『スマレジ』を導入してからは全店分の価格変更やメニュー登録を遠隔で行えるため、そのためだけに店舗まで出向く必要はなくなりました。」(菊地氏)

また売上管理についても、以前はPOSレジのジャーナルをPCに手入力してまとめていたそうですが、入力後のジャーナルも法令で7年分保管しなくてはならないため廃棄できず、保管場所の確保に苦労していたそうです。「『スマレジ』なら全店の売上情報がクラウドに保存されるのでジャーナルのペーパーレス化になります。さらに会計ソフトと連携できるので、手入力の手間が省ける点も嬉しいですね。」(菊地氏)

従業員への教育についても「スマレジ」のメリットを感じているといいます。「POSレジのような専用機器ではなく操作に慣れたスマホ・タブレットが端末なので、操作をすぐに覚えてもらえますね。」(菊地氏)

「FS-M1266」のWi-Fi性能について尾高氏は「文庫本程度のサイズと小型ながらも、これ1台で2階客席でスマレジ用端末を使用する際にも安定した通信を提供できました。また、高速Wi-Fi規格『11ac』に対応しているので来店者にも快適なインターネット通信を提供できますね。」と評価しました。

メニュー情報の登録や注文から会計までの流れなど、スマレジでは新規導入店への講習も実施している。

無料Wi-Fi提供による店内飲食の維持に期待

飲食店関係者からは、2019年10月以降は店内飲食を利用していたお客さんが税率の低いテイクアウト購入を利用するようになり店内客数の減少につながるのでは、という懸念も聞かれます。「店内サービスの充実で客数を維持することも可能と思います。そのひとつとして、来客向けの無料Wi-Fi提供は安価で有効な手段と考えます。軽減税率対策としての『スマレジ』の導入に合わせて無料Wi-Fiを提供できる選択肢として、今後も『FS-M1266』を飲食店様へご提案していきたいと思っています。」と尾高氏も期待を寄せていました。


取材後記

来店者が料理の写真をSNSへアップし、それを見た人が新たな来客となるということも珍しいことではなくなり、SNSを宣伝手段として活用する飲食店も少なくありません。軽減税率対応のための「スマレジ」導入と同時に、店内で自由にインターネットを使える環境を提供することができる「フリースポット導入キット」の選択は、広い意味でお店の宣伝手段のひとつとして期待できるのではないでしょうか。


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