バックアップを 行おう

大切なデータをなくさないために必ずやっておきたいのがバックアップ。
バックアップとは、2つ以上の場所にデータを保存すること。
正しくバックアップを行えば、万が一ハードディスクが故障してもデータは必ず取り戻せます。

バックアップとは

別の機器を使って
2か所以上に同じデータを残す
別の機器を使って2か所以上に同じデータを残す
パソコンからデータを
移すのはバックアップではありません
パソコンからデータを移すのはバックアップではありません

バックアップとは、パソコンに保存したデータを外付けハードディスクやDVDなど別の場所に重複して保存しておくことをいいます。2つ以上の場所に同じデータを保存しておくことで、万が一パソコンが故障してデータにアクセスできなくなってもバックアップのデータを使えます。

バックアップでよくあるトラブル

そもそもバックアップを行っていないと、データ消失のリスクが非常に高くなります。バックアップを行ったつもりでも、結果的にバックアップにならなかったというケースがあるので、次のような場合は注意してください。

パソコンから外付けHDDに
ファイルを移動した
パソコンから外付けHDDにファイルを移動した
外付けHDDが故障してデータが消失した(移動はバックアップではありません) 外付けHDDが故障してデータが消失した
(移動はバックアップではありません)
バックアップを行ったHDDを
パソコンと一緒に持ち歩いた
バックアップを行ったHDDをパソコンと一緒に持ち歩いた
置き忘れてどちらも紛失しデータが消失した(バックアップは出来るだけ別で保管) 置き忘れてどちらも紛失しデータが消失した
(バックアップは出来るだけ別で保管)
クラウドにバックアップを行った クラウドにバックアップを行った
クラウドサービスが終了して<br>バックアップしたデータが消失した(サービス終了を見越した対処が必要です) クラウドサービスが終了して
バックアップしたデータが消失した
(サービス終了を見越した対処が必要です)

バックアップの基本

準備 イラスト
1.準備

まずは、バックアップ用のデータを保存する機器を用意します。機器はバックアップしたいデータの量に対して、空き容量が十分足りていることを確認しましょう。

バックアップ イラスト
2.バックアップ

バックアップしたいデータをバックアップ先の機器にコピーします。このとき、元のファイルは元の場所に残していることを確認しましょう。

※アプリケーションなどパソコンのシステムに関わるバックアップは、専用ソフトウェアやOS 機能を使ったシステムバックアップが必要です。

バックアップに使える機器

外付けHDD 外付けHDD

外付けHDDは大容量でコストパフォーマンスが高いので、パソコンをまるごとバックアップできます。

NAS NAS

NASは外付けHDDと比べると高価ですが、複数台のパソコンをまとめてバックアップできます。

光メディア 光メディア

光メディアは、容量に制限はありますが、低コストで比較的長期間のバックアップに適しています。

USBメモリー USBメモリー

フラッシュストレージは持ち歩くことが多く容量も少ないためバックアップにはあまり適していません。

SSD SSD

HDDに比べて高耐久で高速通信が可能ですが、素子の性質上、長期的なバックアップにはあまり適していません。

クラウド クラウド

インターネット回線があればどこでも使えるというメリットもありますが、容量に制限があり増やすとコストがかかるため、こちらもあまり適していません。

日常的にバックアップを行おう

日常的にバックアップ

一度バックアップを行っても、パソコンを使用する限りデータは増えます。バックアップを継続していくことが、データを失わないための最も大切なポイントです。優先度の高いデータはこまめに行う、決まったタイミングで全部のバックアップをとるなど、自分なりに決めたルールでのバックアップの習慣づけがおすすめです。専用のソフトウェアやOSの標準機能で、自動で手軽にバックアップをとることもできます。

パソコンのバックアップ機能を使おう

現在のWindowsパソコンとMacには、それぞれOS標準でバックアップ機能が搭載されています。システムのバックアップが可能なほか、定期的な自動バックアップも可能です。

Windows10 バックアップイメージ
Windows10の場合
  1. [スタート]ボタンをクリックし、[設定]、[更新とセキュリティ]、[バックアップ]、[ドライブの追加]の順に選んで、バックアップ用の外部ドライブまたはネットワークの場所を選びます。
  2. バックアップするファイルやバックアップを実行する頻度を変更するには、[その他のオプション] に移動します。
Mac バッックアップイメージ
  1. [システム環境設定]から[ Time Machine ]、[バックアップディスクを選択] 、[ディスクを選択] または[ババックアップディスクを追加/削除]をクリック。バックアップ用の外部ドライブまたはネットワークの場所を選びます。
    リストからバックアップディスクを選択し、[ディスクを使用]をクリックします。
  2. バックアップのセキュリティと利便性を高めるため、上記の手順を繰り返して別のバックアップディスクを追加することができます。たとえば、2 台のバックアップディスクを自宅と職場で使い分けるといった運用が可能です。

バックアップも復旧・復元も楽ちんな方法